月別アーカイブ: 2017年8月

Linuxマスコットのペンギン

パソコンのOS環境をLinuxへ移行しました

Windowsが重く感じ始めた…

Windows7~Windows10を使用していますが…

最近のパソコンを使用している場合には問題にはならないのですが、古いパソコンなどを使用していると最初は問題なかったのですが、Windowsのバージョンアップなどがあると動作もどんどん重たくなってきてしまい、最終的にはフリーズっぽい感じになりながら動作してしまう状況にまで陥ってしまいました…

Linuxマスコットのペンギン

Linuxマスコットのペンギン

そこで使用している環境も開発やWeb閲覧程度での仕様ですので、今回思い切ってLinuxへの切り替えを決意しました。以前もしばらく使用していたこともあったのですが…その時はまだ動作に余裕が若干ありましたのでWindowsにしていた経緯もありましたが、今回はいよいよ難しい状況になってきましたので本格的に移行しようと思いました。

検証環境

検証Linux

今回検証をしてみたLinux主にUbuntuやDebianを中心とした系統のOSを検証しています。UbuntuももともとDebianがベースのOSとなりますので詳細は以下のとおりです。

  • Ubuntu系統
    Lubuntu、Xubuntu、Linux Mint、KLUE2(Konalinux Ubuntu Edition)
    Zorin Linux、ChaletOS、elementaryos、LinuxLite
  • Debian系統
    Kona Linux 4.0、LMDE (Linux Mint Debian Edition)

検証パソコン

  • Latitude2120(概略仕様は以下表記)
    CPU:Atom N550(一応 Dual Core)
    OS:Windows® 7 Home Premium(32-Bit)
    チップセット:Intel NM10
    画面:LED-backlit 10.1インチ HD (1366×768)
    メモリー:DDR3 SDRAM (667MHz)  1GB → 2GB
    HDD:120GB 5400rpm → SSHD 500GB(ハイブリッドHDD)
  • VAIO Type P VGN-P70H
    CPU:Atom Z520
    OS:Windows Vista Home Basic with Service Pack 1 32ビット
    画面:8型ウルトラワイド(UWXGA 1600×768ドット)
    メモリー:DDR2 SDRAM 2GB(533MHz)
    HDD:約60GB(UATA)
    チップセット:インテル システム・コントローラー・ハブ US15W チップセット

Latitude2120はもともと教育機関用に提供されていたようですが、10.1インチの小型ディスプレイの割には解像度が高く、持ち運びやすくてタイピングもし易いと感じましたので中古で購入しました。CPUも申し訳無さそうではありますがデュアルコアを搭載していましたので思い切ってメモリーを2GB、HDDをSSHDまで自分なりに改良してアップグレードした改良型を使用しています。

VAIO Type P VGN-P70Hはワンセグが搭載されている機種ではありますが、Windows10へのアップグレードもなかなか厳しく、スペック的にも乏しい感じも否めませんが、小型なので持ち運びもしやすく搭載できるLinuxがあれば良いなと思いましたので検証することにしました。

解決しなければならない問題

古いパソコンにインストールする事について

Linuxは古いパソコンにインストールすれば快適に使用できるという意見が昔からあります。確かに昔は実際に動作が軽快になるという目的でインストールがなされたりする事も多いのです。しかし、最近ではある程度のパソコンスペックが要求されるLinuxも少しづつ出ているように思えます。特にOpenSUSEは動作スペックの推奨としてCPU2Ghz以上、メモリー2GB以上を推奨されていたりもしますので古いパソコンに厳しいOSも出始めています。

比較的古いPCに優しいLinux

比較的古いPCにも優しいLinuxは以下のとおりです。以前はEcolinuxというかなり軽量なものが存在していましたが、作者の製作環境などの変化により更新が滞ってしまい、現在はWikipediaでは残念がら開発終了の扱いになっています。

  • linuxBean
    Ubuntuベースでデバイスドライバなどもわかりやすく導入を行うことができます。Ubuntuのベースバージョンが若干古くなっている様に思えますのが、スペックを要求しないパソコン等へのインストールに適している様に思えます。
  • Damn Small Linux(DSL)
    Knoppixをベースとしていますが、デバイスに対して対応しているドライバが合えば簡単ですが、合わない場合には逆に使いにくい感じがありますので
  • Kona Linux
    DebianやUbuntuベースですが、Linux初心者に適した仕様で動作も軽快なので人気があります。ただ、Kona Linuxのインストール後に他のLinuxなどをインストールしようとするとSwapのセキュリティーが甘い状態で影響が出るのでとインストールをキャンセルさせられてしまう現象がありました。また、公式ページがフォーラムっぽいgoogleページというのも特徴です。Ubuntuベースの場合はKona Linux UbuntuEdition(KLUE)という表現がなされています。
  • LinuxLite
    主にXubuntuがベースとなっている様で起動までには若干時間がかかりますが、起動後に比較的安定した駆動を行える特徴があると感じます。インストールは英語で行う必要がありますのでインストール後に日本語s化への設定が若干必要です。
  • Puppy Linux
    SlackwareやUbuntuをベースに開発されています。かなり古いパソコンまで使用する事が可能ですが、用途は基本的な事(閲覧など)をされるのであれば問題はありませんが、その他に関しては比較的限定されてしまう感じもあります。個人的にはUbuntuベースのPrecise Puppyがおすすめですが、かなり古いパソコンでない限りは最近は使用しなくなっています。
  • Lubuntu、Xubuntu
    古いパソコンを中心に動作を軽快にしたい場合に導入する事で改善していけるディストリビューションではないかと思います。

では実際にLatitude2120やVGN-P70Hにインストールした際の動作に関して次ページから記載したいと思います。