EyeOSについて
EyeOSはWebブラウザ上で動作するデスクトップ環境です。AjaxによりWebブラウザ上でエクスプローラ風のファイル・ブラウザ、ワープロやカレンダー、ゲームなどのアプリケーションが動作します。eyeOSの公式サイトからダウンロードできるほか,無料でユーザー登録してネットワーク経由で利用することもできるWebOSです。
EyeOSの動作条件
EyeOSは主にWEBサーバーとPHP言語、FTPサーバーの3点セットが必須です。この3点(サーバー上で解凍する場合などは2点)がないとインストールなどもできません。私がインストールした時点では、EyeOSのバージョンは1.6でPHP5を必要とします。PHP4ではインストールもできません。(インストール時にエラーが発生し、インストールもできなくなっています。)また、できればオレオレでもかまいませんので、セキュリティー確保のためのSSLも用意した方がよいかと思います。
インストールと日本語化
インストール
まずはEyeOS公式サイトよりバージョンをダウンロードしましょう。(最初の場合は「NewInstallation」バージョンをダウンロードします。)ダウンロード後にファイルを展開し、適当なフォルダ名でサーバー上に作成し、FTPなどでアップロードします。その後、アップロードしたURLへアクセスし、インストールを行いましょう。(一部アクセス権限を777などにしたりする部分があります。FTPを使用できるのであれば、特に問題なく表示された指示通りに行えば問題なく使用ができます。)
日本語化
日本語化は以下のように行えばできます。
- Rootでログインし、デスクトップにある下部中央アイコン(黄緑色のアイコン)をクリック。
- アプリケーションの追加でJapanese Translationをインストール。
- デスクトップにある下部中央アイコン(黄緑色のアイコン)をクリックし、今度はシステム設定をクリック。
- Langageの部分で日本語に変える。
- 再ログインをする。
アップデート
- アップデートはEyeOS公式ページよりアップデートファイルをダウンロードしてきます。
- Readmeファイルを見ながらその方法に従ってアップデートをすれば出来ます。
以上のように行えば、日本語化が完了です。また、ユーザー登録などもシステム設定より行えますが、ユーザーを作成するたびに一度ログインを行い、操作3~5までを逐一行ってあげるのが親切ではないかと思います。(ユーザーログイン時にも設定ができますが、初めて使う方は困惑する恐れがありますので、わからない場合には管理者が操作3~5を行うのがお勧めです。)
※注意
- あくまでも自己責任でインストール願います。
- イントールや最初の段階では全て英語表記になっていますが、大体意味がわかるかと思います。
- 一部日本語化できていない部分があります。
- フォルダ名はなるべくわかりにくい名前にしましょう。
- Rootでもログインができますが、普段はユーザーでログインし、Rootでのログインは必要最低限のログインにしましょう。また、Rootのパスワードはなるべく長く、複雑な設定をするようにしましょう。
アプリケーション、テーマなどの追加
アプリケーションやテーマなどはEyeOS公式サイトのアプリケーション一覧サイトにて探すことができます。パッケージの説明などは全て英語ですが、わからない部分は翻訳サイトやニュアンスで判断できるかと思います。アプリケーションやテーマのインストール方法は以下の通りになります。導入を行えば、動画再生やPhotoshopエレメントなども使用することができます。
導入方法
- サイトで一度自分のPCにアプリケーション・テーマなどのファイルをダウンロードします。
- EyeOSにRootでログインし、デスクトップなどに該当ファイルをアップロードします。
- アップロードしたファイルをクリックし、インストールします。
- デスクトップ上のAppricationアイコンをクリックまたは下部中央アイコン(黄緑色のアイコン)をクリックし、アプリケーションをクリックし
ます。 - eyeAppsが起動しますので、アプリをインストールより随時導入ができます。(アンインストールも同様におこなうことができます。)
使用方法
- アプリケーションを追加する。
デスクトップのApplicationsのアイコンをクリックし、eyeAppsのDockを管理部分より、上部真ん中のドックに随時導入ができます。 - テーマを適用する。
デスクトップにある下部中央アイコン(黄緑色のアイコン)をクリックし、システム設定をクリック。
テーマアイコンをクリックすることで変更ができます。(変更後は再ログインしてください。) - 壁紙の変更
デスクトップにある下部中央アイコン(黄緑色のアイコン)をクリックし、システム設定をクリック。
デスクトップをクリックすることで変更ができます。
(あらかじめ該当ファイルをあっぷろどしてください。また、変更後は再ログインしてください。)
実践化に向けてのお勧めの方法
WebMailクライアントを導入しましょう。
EyeOSにデフォルトで導入されているメールクライアントソフトはいまいち使用方法や動作に問題があります。(自分の環境では特にメッセージが開けな
い、日本語文字化けなどの現象が発生しています。)その場合、ホームページ上でメールの送受信の出来るWebmailクライアントがお勧めです。主にお勧めなのはWebMailClient2(配布先)などがあります。ただし、導入にはCGI言語が必要になります。EyeOS上でWebMailにSSLでログインを行えばより安全にできると思います。特に複数メールアドレスを管理されたい方にお勧めです。
Gmailを有効活用する。
Gmailアカウントソフトが導入できますので、複数メールアカウントを使用していない場合にはGmailアカウントで対応することができます。(CGIの導入の必要もありません。ただし、複数Gmailアカウントを切り替える場合には若干のコツが要ります。)
EyeSyncについて
EyeSyncはEyeOSとのファイルを同期させるためのツールと考えてよいと思います。バージョン1.6では日本語ファイルがやはり文字化けを起こ
します。また、なぜかアップデート出来ない拡張子などもあるようです。速度については同期化についても速いわけではなく、どちらかといえばアップロードを
した方が早いです。
EyeSyncの検証環境について
- サーバー:FreeBSD6.2
- ブラウザ:Firefox2 / Firefox3 / IE7
(※前ブラウザにおいてはFlashPlayerは必須となります。) - クライアント:WindowsVista、LinuxMint
まとめ
実用化にするためにある程度の段階を踏みますが、一度インストールが終われば、ある程度の事ができるようになります。Wizpyよりもはるかに実用的ではないかと感じます。容量もユーザー作成時に設定ができますので、会社の外出先からのアクセスなどもVPN+SSLなどにすることでセキュリティーの利点が起こってくる可能性があります。(リモートデスクトップのような感覚で使用ができますので、意外と使いやすく、ファイル共有やグループウェア的な使用方法などもある程度できるのではないかと思います。)