とにかく暑い日が続いていますがなかなか暑さによって体力がかなり消耗しているな…と感じる今日このごろですが、だからといって動かない状況は健康にはよろしくないと思っていますので娘の弁当を初めて作ったり、送迎などもたまにしていたりと少し身体を動かすようにしています。
いつもお世話になっている薬局で相談して今回から生脈散と苓桂朮甘湯をおすすめされましたので飲んでいますが、徐々にふらつきなどが無くなってきていますのでこのまま継続していきたいと思います。
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Deepin Linuxについて
Deepin Linuxは中国にある深度科技(Deepin Technology)が中心になって開発しているLinuxディストリビューションの1つです。Deepinデスクトップというデスクトップ環境を採用していますので他のディストリビューションでもデスクトップ環境は導入する事はできますが、LinuxとしてはこのDeepinLinuxとなります。
かなりWindowsライクにはなっていますが、中国製OSなので情報に関する懸念部分や導入に関する部分、自分の環境での出来事ですので導入に関しては自己責任で参考程度にとどめてください。
導入に関する注意点について
主な注意点は下記の通りになります。
- パッケージ管理が独特なので導入できないパッケージがあったりもします。ただし、バージョン23ではChromeとSteamは公式ホームページでdebをダウンロードしてくれば導入できますし、バージョン25ではパッケージマネージャーで導入できるパッケージも増えています。
- Rufasなどでの書き込みに関してはDDモードでの書き込みを推奨します。特にバージョン25では以前はISOモードだと起動もしませんでした。
- 動作性に関してはそこそこのスペックを要求されますので注意が必要です。
- バージョン25に関しては自分の環境(Dynabook R73)ではインストールする際に一度ブラック画面でFaild的な表示になるのですが、その後にインストール画面になりましたので少し待つのが良いと思います。
- HDDなどの容量が64GB以下の場合はインストール時に空き容量が64GB以上ないとインストールできないとエラーが出てインストール自体ができません。また、自動でパーティションを組む場合はシステムとデータ容量を分割します。
インストールに関してはデフォルトだとまずLIVEモードが作動してそれからのインストールになりますが、LIVEでもインストール後と同じ環境になるので起動時にパッケージ導入しませんか?といった画面が表示されますが後で導入できますので無視してそのままインストールに進むのが良いかと思います。なお、バージョン25では最初LIVEユーザーとなりますが、そのままログインできます。
日本語環境について
実は少し前までは主にバージョン25では日本語環境に関して導入が難しい状況でしたが、今は一部を除き解決しています。
日本語表示について
バージョン23・25では一部を除いてかなりの割合で日本語表記に関しては改善がなされていますし、バージョン25などでは国際的な翻訳に関して呼びかけなどもされていますので興味がある方はご登録と参加をされるのが良いと思います。
実際に使用している中で日常的な使用で困る事はあまりないかと思われますが、実際に使用するソフトが日本語に対応しているかなどの問題がありますので注意が必要です。
日本語入力について
UIMなどでAnthyを導入する方法などが紹介されていたりもしますが、実はバージョン23・バージョン25ではすでにFcitx5(fcitx5-configtoolなども含めて基本的なパッケージ)の導入が済んでいますが、ここで勘違いしがちなのがインストール後のすぐにFcitx5-mozcをそのまま導入しようとするとそんなパッケージはないとエラーが出ますので導入ができません。
ただ、この状況はデフォルトのパッケージリストの更新が必要で、アップデートすると普通に更新されるみたいなのでアップデート後になれば実はインストールをする事が可能となります。したがってWifiなどネットに接続してから以下のコマンドをまず実行します。
- バージョン23・バージョン25共通
#sudo apt update && sudo apt -y upgrade && sudo install -y fcitx5-mozc
→ アップグレードを実施してその後にfcitx5-mozcをインストールします。
※Firewallをインストールしたい場合は最後にgufwを追記してください。
※バージョン23の場合はそこそこ完了までに時間がかかります。
※インストール後に再起動します。
ここで通常のLINUXであれば日本語入力設定がなされていますのでそのまま使用できたりもしますが、Deepin Linuxでは設定が必要ですが、ちょっとだけややこしいというかコツが必要です。
- バージョン23の場合
再起動後に右下あるキーボードを右クリックした後で設定を選択してキーボードを追加してください。日本語キーボードとMOZCの追加をすると普通に動作しますが、動作しない場合は再起動や「キーボードレイアウトの設定」を再度日本語にする事で解決する可能性があります。 - バージョン25の場合
再起動後に右下あるキーボードを右クリックした後で設定を選択してキーボードを追加してください。その際に注意点があり、入力メソッドの追加で言語検索をする際にjapaneseではなくjpで検索しないと出てきません。また、デフォルトだと入力メソッドの切り替えがCtrl+Spaceのみとなりますのでもし全角/半角を希望する場合はその下にある「入力メソッドの有効/無効の切り替え」にて全角/半角を設定する事で使用可能となります。
なんとなくですが、まだ一部で日本語入力設定に関する部分の反映がうまくいっていない事によって発生しているのではないかと思われますが、とりあえずFcitx5での入力は出来る様になりましたのでこれはこれで良いと思います。
aptでエラーが出る件について(2025年7月5日追記)
バージョンに関わらず上記の日本語入力に関してコマンドを使用するとエラーが出てしまい、aptが正常に利用できない場合が高頻度で発生します。その場合は下記コマンドを実施した上で再度日本語入力などに関するコマンドを実行すると解決する可能性が高いです。
#sudo rm /var/lib/apt/lists/lock
#sudo rm /var/cache/apt/archives/lock
これによって日本語入力なども含めたコマンドを実行すると普通にインストールが可能となります。
Deepin IDについて
日本だとあまり関係ないかもしれませんがUbuntuの様な感じで設定などに関する部分でWechatなどとの連携が可能なのですが…地域が日本だと制約や法律上でそれはできないという表記になりますので同期機能は使用できませんでした。
主な機能としてはブラウザのブックマークなどのシンクロを中心とした機能の様ですが、デフォルトブラウザでこれが使用できないのは痛いのでブラウザはChrome、Firefox、Brave、Operaなどを使用すると良いかもしれません。(実は制限で使用できなくされているなど準拠しているのにはちょっと驚きました。)
使用感について
以前は導入などに関してはDeepin Linux 23しか導入に成功しませんでしたが、Deepin Linux 25でもいつの間にか使用できるようになっていました。中国製OSで有名なのがUbuntu KylinやHarmony Next、OpenKylinなどもあったりしますが、Ubuntu Kylinに関しては日本語入力の難しさがあったり、Harmony Nextはデバイスを制限されるので比較的導入しやすいのがDeepin Linuxかなという印象を受けました。
使いやすいので基本的な事程度でいいや…と思われておられる場合には意外と合っているかもしれません。ただ、Steamの場合はライブラリの表示は正常であってもたまにストアの表示ができなくなったりする部分がありますので注意が必要です。
UI自体の設計が比較的Windows11に近い感じがありますが、もともとDeepinデスクトップ環境がそんな感じでHUAWEIもHarmony OSを出す前にはDeepinLinuxを搭載した機種を販売していたり、その後のHarmony OSなどもUIがこのデスクトップ環境に比較的近い感じになっています。トライアルではありますがOSに日本語対応のAI(deepseek)が搭載されているのでこの辺りも含めると便利に感じます。
Steamに関しても導入も簡単なのでゲームなどの導入も可能ですが、パッケージリストをデフォルトにしている状況だとパッケージに制限があるのでウイルス対策などがカスペルスキーだったりします。その辺りが嫌だし、中華系を使いたくはない…と思われる方は素直に別のLINUXの方が良いかと思います。
まあこんな感じです。