前回比較的暖かい日が…っと言っていたのに今度はめちゃくちゃ寒い日が続いております。雪もかなり降ったりもしている状況ですので体調管理などには十分注意していきたいと思います。
個人的にはお世話になっている薬局さんでおすすめされた漢方薬の補陽還五湯と帰脾湯を服用する事で疲労感も少し改善している感じもありますので引き続き継続したいと思います。
続きを読む: ZorinOSの使用感について今回の記事に関する目次
- 自分のLinux環境について
- ZorinOSについて
Lite版が廃止になる理由
1.5GBのメモリーという表現について - 実際の使用感について
- 使用している中で良い点
- 改善してほしい所
- 好き嫌いが分かれる部分
自分のLinux環境について
以前、最終的にArchcraft Linuxにしましたと記載しましたが、現在自分は持ち運びがメインで最悪故障しても支障などが最低限に抑える様にできるという意味で所有しているパソコンの中でスペックがそこまで高くないパソコンを使用する場合はArchcraft、自宅などで持ち運びなどはほぼしない比較的高スペックのパソコンや友人の家や実家などに行く際に持っていくパソコンはZorinOSを導入して使用しています。
今回はそのZorinOSについての紹介と使用感、使用している中で良い思った点と改善してほしい点について記載したいと思います。(くれぐれもLinuxに関しての導入は自己責任でお願いします。)
ZorinOSについて
ZorinOSとはLinuxのUbuntuがベースでその時に12歳と14歳の少年が製作したディストロビューションです。メインのウインドウマネージャーはGNOMEが基本となっています。以前はウインドウマネージャーがXfce(その前はLXDE)を採用したLite版が存在していましたが、現在は基本的にPro版、Core版、教育向けのEducation版があります。主な機能に関してはZorinOSのダウンロードページに記載(Compare Zorin OS editions.)がありますので確認されても良いかと思います。
Lite版が廃止になる理由
実は廃止になるのは2029年6月であり、Pro版でもPro Lite版が提供されておりダウンロードページもあります。ただ、Lite版を紹介しない理由として最終的に廃止される方向性を発表していますので今からそれ以外で使用されていた方が良いのだはないかと個人的に思ったからです。
廃止の主な理由としてはZorinOSの軽量版、『ZorinOS Lite』の今後についてというナナッキーさんのページに記載がありますが、実際にページを拝見すると廃止理由として簡単にまとめると以下の通りではないかと思います。(個人的に感じた部分。)
- ZorinOS(Lite版以外)を古いパソコンでも比較的高速で使用しやすくできた点。
- メモリーが1.5GBのパソコンや15年前のパソコンでも動作する点。
(一部の機能などではLite版よりも高いパフォーマンスが得られた部分もある。)- Core版などの方が拡張可能でより多くのハードウェア機能との連携がしやすい点。
- 大きなウインドウマネージャーの違いによるデザインや機能差がある点
(合理化により使用感に一貫性が得られ、サポートもしやすくなる点。)- エディション(ラインナップ)とオプションを合理化する点。
(新規ユーザーが選択しやすくなり、同じのデスクトップ環境であればユーザーにとって使いやすいOSとなる。)- 合理化によってバージョンアップなどを比較的リアルタイムで提供しやすくなる点。。
https://help.zorin.com/docs/getting-started/getting-zorin-os-liteより引用
確かにウインドウマネージャーに一貫性をもたせる事でサポートのしやすさなども挙げられますので自然な流れなのかもしれません。また、実際にZorin OS Pro lite版 16 → 17.2 lite版へのアップグレードはツールによってもんだ苦なく実施できましたが、2029年6月以降ではlite版ではないバージョンへのアップグレードになる可能性が高いのではないかと思います。
1.5GBのメモリーという表現について
Youtubeや紹介ページなどを拝見すると1.5GBのメモリー以上のパソコンであれば動作するという表現が多く見受けられます。
後述しますが個人的に使用している印象としてメモリーを使用していない感じはありますが、その分CPU使用率は若干高めに推移している部分も見受けられる事もあるのでGIGAスクール構想などで使用されているQ507などの主にCPUがAtomシリーズのタブレットに関してはメモリーが4GBですが実際に使用してみるともっさり感も否めないといった感じがあると思いますので注意が必要ではないかと思います。
なお、Surface Pro3やSurface Go1で実際に使用してみましたが、通常の使用方法であればほぼ問題なく使用する事ができました。(個人的にはこれらの機種であればArchcraftの方が動作性は確実に向上するかと思いますが、自分のSurface Pro3はセキュアブートをOFFにできずにインストールができず…)
実際の使用感について
使用をしてみるとOS自体も導入がしやすく各種ソフトなども導入しやすくなっています。比較的Windowsにも近い感じもありますので導入に関しては紹介されがちですが、複数台で使用する場合やソフトや設定などOSに関しては環境を統一されたい場合(オフィスや動作性はともかく所有パソコンを全てLINUXにしたい場合)などに適している様に思えます。
実際にPro版を使用していますのでCore版などに関しては判りませんが、最初からPro版にして良かったと感じていますが、アップグレードする際の価格もありますが以前に比較すると単体で購入する際の価格が上がっていますので注意が必要です。(Pro版は個人で使用する場合には複数台での使用は可能ですが、商用の場合は1台につき1ライセンスが必要です。)
比較的使用しやすい感じがありますのでLinuxを始めてみたい方や初心者の方であれば導入はしやすいのではないかと思います。
使用している中で良い点
実際に使用している中で感じている良い点については以下の通りではないかと思います。
- ハードウェアの認識力が強い
ベースがUbuntuという事もあるのでハードウェア認識に関しては強いイメージがあります。グラフィックに関しては解像度やスケーリングの訂正なども行えますので場合によってはリフレッシュレートなども落として運用なども可能です。 - Pro版の場合
Pro版の場合はシリアルナンバーがあるのでアップグレードに関しては優待などの価格でアップグレードできます。また、古いバージョンはそのまま残りますので何かあった時にはクリーンインストールになりますが戻せます。 - PowerProfileが簡単に設定できるのはありがたい。
ハイパフォーマンス(機種によっては使用不可)、バランス、省電力と選択ができるのでノートパソコンの場合には節電(ノートパソコンのロングライフなど)に繋がります。 - Windows11になれなかったパソコンが復活する可能性がある。
昔のパソコンの含めて特にWindows10からWindows11になれないハードウェアへの導入は良いのではないかと感じました。
改善してほしい所
主に改善してほしい事は以下の通りではないかと思います。
- Mozcがいきなり落ちている。
Firefoxを使用している中でまれにキーボードの切り替えができなくなる事がある。(一般的に右下などに表示されるキーボード切り替えのアイコンが消えているので多分落ちている事と現象発生時には再起動しないと現象は改善せず。) - CPU使用率の増加が見受けられる。
メモリーの最低必要量は1.5GBですが、その分比較的CPUの使用率(依存率)が高めの感じがあります。古いパソコンの駆動に関しては問題はありませんが、HDD(SSD)の連続した読み書きなどに関する部分がある際に単独動作をしないと自分の環境ではフリーズなどが起こる場合がありました。 - 書き込みに失敗する事がある。
こちらはほとんどない減少ですが、USBメモリーへの書き込みが終わっている状況なのでファイルが存在していない事がある。 - フォーマットに失敗する事がある。
Rufusの様なソフトが見当たらないので比較的isoをUSBに書き込んだりする環境にある場合はパーティションやフォーマットに少し苦戦する場合があります。個人的にはZorinOSの場合はフォーマットはGParted、書き込みはisoイメージライターを使用しています。
この辺が改善してくれるとありがたいなと思いました。
好き嫌いが分かれる部分
主に好き嫌いが個人差が出ると思う部分については以下の通りではないかと思います。
- ハイバーネート(休止)機能がない
サスペンドがあるので問題ないとも言える部分ではありますが、ノートパソコンなどで移動する際にバッテリー容量に不安がある場合や同じ環境で起動したい場合などに不満を感じる方がおられるかもしれません。(公式でも比較的この部分はサスペンドがあるし、十分節電もできるという感じです。) - タブレット使用時のスクリーンキーボードについて
比較的LINUXだと苦手の部分になる感じのスクリーンキーボードですが、タブレットパソコンに導入して使用されたい方に関してはスクリーンキーボードが現れたり現れなかったりする事があるので文字入力に不憫に思う事が若干あるかもしれません。 - ソフト対応について
LinuxなのでWindowsのソフトは一部動作するものもありますが、原則動作はしないと思って導入した方が良いかと思いました。 - 当たり障りがないデスクトップ環境
自分は現在ArchcraftとZorinOS Proをそれぞれインストールしたノートパソコンを併用していますが、ZorinOSがGnomeを中心としている。PlazmaやGnomeも含めて使いやすい部分が多いのですがOpenboxやi3wmなどの環境が好きな場合には合わない可能性がありそうです。
個人的には軽量LinuxとしてはArchlinuxベースのOS(自分はArchcraft Linux)を選択していますが、ZorinOSも決して悪い訳ではありませんので最初に触れるLinuxでも良いのではないかと思いました。
まあこんな感じです。