Linuxで困った事と解決方法(まとめ)

風が強かったり、急激にまた寒くなったりしている日が続いておりますので体調も崩しやすい季節ではありますが、体調管理には十分注意していきたいと思います。個人的にはいつも相談している薬局さんで麻黄附子細辛湯人参養栄湯で様子を見ていますが、花粉症なども緩和されている感じがあるのでこのまま継続していきたいと思います。

今回は主にLINUXを導入したり、導入後に困る部分に関して記載したいと思います。


今回の記事に関する目次


Linuxで困った事と解決方法

LINUXを使用するにあたって困った事と解決方法をまとめて記載しておきたいと思います。今回は個人的に感じている事などを記載していますのであくまでも参考程度に自己責任でお願いいたします。

インストール前に考える事

Linuxをインストールする覚悟はあるか否か

何かあった際に自己解決をしていく覚悟と自己責任で実施する覚悟はあるかということではないかと思います。最悪、バックアップなどがうまく出来ていない場合にはWindowsのセットアップもできなくなって後戻りできなくなる場合もありますし、ディストロビューションが合うか合わないかなどに困った場合には他のパソコンなどでUSBで何度もLINUXの起動ディスクを作り直す必要もあったりします。

また、最近のLINUXが求める動作環境も徐々にではありますが、最近では中古で出回っているパソコンに関するスペックがCPUなども含めて64bit対応のものが多く、スペック自体がそもそも底上げがなされている印象で32bitOSから64bitOSへの移行を進めているLinuxディストロビューションも多いので、軽快な動作をさせる為のLinuxというイメージは徐々にではありますが無くなってきている印象を受けます。

ただ、Windows10からWindows11へのアップグレード条件がかなり厳しい状況でもあったりしますのでWindows11へのアップグレードが厳しいスペックの場合などには移行を考えるのも良いかもしれません。特にセキュリティーアップデートの部分に関してはそのディストロビューションがあれば基本的にはある程度は実施される感じがありますのでその点でもおすすめではないかと思います。

Linuxの選択について

軽量Linuxとは何かを考えるところまで来ている印象を個人的には受けています。昨今のLinux自体が比較的新しいパソコンを中心とした動作を前提にしている場合も多いのでパソコンのスペック次第という事にもなるかと思います。また、Linuxで何をしたいかにもよりますので目安として個人的におすすめするLINUXを記載したいと思います。

  • ManjaroLinux
    ArchLinuxがベースのLinuxディストリビューションです。ローリングリリース(段階的に更新されていく様なリリース方式)となりますのでバージョンアップした際に新しくバージョンをアップグレードする必要がありません。比較的動作が軽量でManjaro Teamが作成しているオフィシャルイメージでは日本語に対応しています。
  • MaboxLinux
    ManjaroLinuxがベースのLinuxディストリビューションです。ローリングリリースなどは継承していますが、インストール終了後に日本語対応ができていないので設定が必要です。
  • MXlinux
    中量級とは言われていますが動作が比較的軽快である事からかなり人気のあるLinuxディストリビューションとなっています。古めのPCでも動作が若干軽快さが感じられるLINUXでもある様に感じます。
  • ZorinOS
    UbuntuがベースのLinuxディストリビューションとしてWindowsライクのデザインになっています。日本語入力などは問題はありませんが、動作的にスペックを少し要するLinuxの印象があります。なおPro版はダウンロードに時間がかかりますので注意が必要です。
  • LinuxMint
    求める動作環境もあまり高くない感じで使いやすさも人気のあるLINUXである様に感じます。

その他のおすすめのLINUXと特徴については以下の感じではないかと思います。

  • Ubuntu系統
    ZorinOSもベースに採用していますが、ハードウェアの認識能力の高さは非常にメリットに感じます。
  • Debian系統
    Ubuntuと比較すると動作も比較的軽い動作になりますが、インストールに関してはLIVEからのインストールもできますが、ネットワーク接続(ネット接続)があった方が便利です。
  • AlterLinux
    ArchLinuxをベースとしたLinuxディストリビューションで国産LINUXとなっています。日本語対応とデバイス認識力はかなり優秀なLINUXでインストール時に他のLINUXが認識しなかったデバイスを認識したので驚きました。ただ、リリースが少し前になっているバージョンでちょっとした事が必要+更新項目が多いので最初の更新にはそこそこの時間がかかります。

ウィンドウマネージャを考える

先日記載したChuwi Minibookの場合にも発生しましたが、タイル型ウィンドウマネージャのi3wm及びSwayなどのi3系統のウインドウマネージャはインストールは出来るのですが、Superキー+Enter(ターミナル)の起動すらそもそも出来ないという状況に陥ってしまったので選択肢から外したなど相性的な部分もありますが、主にWindowsの様にメニューなどが簡単に操作出来る環境として有名なのがGNOMEやKDEです。

ただ、GNOMEやKDEに関しては古めの機種でも動作はしますが、もっさりした動作になるなどの場合はかなりのディストリビューションでXfce版・LXDE版が用意されていますのでそちらがおすすめになるかと思います。

なお、ウィンドウマネージャ事にデバイスに関する認識も変わる場合があるのでPLASMAで認識していたのがXFCEではデフォルトで認識していないといった事なども発生する可能性があります。

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インストール時に発生する事と解決策

そもそもUSBに書き込んだLinuxが起動できない状況

SecureBoot関連が原因で起動できない可能性があります。SecureBootとはパソコンの起動 (ブート) 時に悪意のあるソフトウェアが読み込まれないように設計された重要なセキュリティ機能の事ですが、これが原因でUSBに書き込んだ起動できない場合があります。その場合はBIOS設定でSecureBoot関連を全てOFFにする事で解決しますが、Windowsに戻す際には必ずONにされるのが良いかと思います。SecureBoot関連ONにしたままでのセットアップにはUbuntu系統が導入しやすいかと思います。

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インストール後に発生する事と解決策

英字入力の際に打ったキーと別の文字などになる

主にchromeブラウザなどをインストールした際などに文字を入力する際に@の位置が[と入力されてしまう場合にはKeyboardレイアウト設定が誤っている可能性があります。これはキーボード配列を英字として認識している事(キーボード-英語となっている可能性が高い)に起因している事から「キーボード/マウス」や「入力デバイス」などの設定部分においてMOZCと日本語キーボードになっている事を確認して適切に設定する事で解決します。

USBメモリなどが読み込めなくなった

フォーマット形式でNTFSにてフォーマットがされている場合に最初の読み込みはうまくいくけどその後は認識しない、マウントできない(読み込みできない)状況になる場合があります。特にUSBメモリーをアンマウントせずにそのまま外した場合などは顕著でWindows・MACOSでは読み込みできますが、主にManjaroLINUXではエラーを吐き出します。その場合はUSBをメモリのフォーマット形式をexFATにする事で解決する可能性が高くなります。(解決策もありそうですが、正直exFATに変換した方が早いです。)

音が出ない

サウンドデバイスなどの設定がうまく出来ていない可能性があります。その場合は「pulseaudio」と「pavucontrol」をインストールすると解決する可能性があります。特にPanasonic系統のPCで発生しやすい印象があります。なお、LINUXによってはジャックとスピーカーの設定が真逆になっている場合もあるのでその際はスクリプトなどを用意しておくと良いかもしれません。

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特定LINUXで発生する事と解決策

MaboxLinuxで発生する事

  • 日本語対応がデフォルトではないので起動時に日本語に設定した場合には文字化けします。この部分はセットアップが慣れている人であれば文字化けのままで設定可能で、ターミナルでフォントを導入して再起動する事(yay -S noto-fonts-cjk)で解決します。
  • 使用している際に表示されているSYSINFOなどを消したい場合はSuper(Winキー)+Alt+kを押した上で色々と設定(Conky設定)が出来ますのでそちらで消すことが出来ます。
  • Steamはなぜか表示を日本語にできませんのでゲームごとに言語設定が必要になる可能性があります。

AlterLinuxで発生する事

  • AlterLinuxのバージョン(ウインドウマネージャ)を変更した際、インストール時にインストール先のHDDを選択する部分でフリーズする可能性があります。この場合は他のディストロビューションを一度インストールしてから再度セットアップすると問題なく動作します。
  • イントール後のアップデートに失敗する場合にはターミナルで「#sudo pacman -S archlinux-keyring」を実施した後にSuper(Winキー)+b → 4.Packeage → 1.Updateを選択すると自動でアップデートを実施してくれます。(最初だけこちらを実施した後には普通にターミナルで#sudo pacman -Syuなどでも良いかと思います。)

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SatlabがおすすめするLinux…

以前はUbuntuやDebianなどをおすすめしていた時期もあるのですが、最近では個人的におすすめするLinuxとしてはManjaro Linux KDE(PLASMA)・LinuxMintが基本的におすすめしています。

もし、これらのLinuxで動作が遅めであったり、もっさりとしている感じる場合はインストールと日本語化が少し面倒ではありますがMabox LinuxもしくはDebian Linux、逆にスペック的に特に問題がない場合はZorinOSやUbuntu系統の辺りを選択される事をおすすめします。

AlterLinuxも非常にデザインなどは良いのですが、リリースが少し前になっているバージョンでちょっとした事が必要+更新にそこそこの時間を要してしまう状況となりますので注意が必要です。

なお、Mac系統へのインストールはManjaroであれば比較的問題なくインストールも可能です。実際にMacbook Airの13インチへのインストールをした際にはインストール時のみ外付けWifiが必要で、インストール後には内蔵Wifiが使用できるので不要となりました。

まあこんな感じです。

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