WebServerの構築メモ①
私が最初に構築したかったのは本当はWEB(WWW)サーバーですが、プロキシサーバーが緊急を要したので、2番目の構築となりました。(本当は逆の方が良いのですが・・・)TurboLinuxでは最初からインストールされています。つまりサービスを起動すればよいだけですので、「#/etc/init.d/httpd start」とコマンド入力すれば基本的には簡単に動作します。後はテストとして先ほど取得したドメイン「例:www.satlab-gineiden.com」などをブラウザのアドレスに入力し、テストページが表示されるかどうか試しましょう。また、LINUX上ではデフォルトに「/var/www/html」がセッティングされています。
もしもテストページが表示されない時の原因
テストページが表示されない時の原因として挙げられる項目は「ブロードバンドルーターのポート配分部分の未設定、設定ミス」「独自ドメインを取得後すぐにテストしている(独自ドメインは取得後2~3日で有効になる場合が多いです)」などが考えられますので、すぐに確認してみてください。
簡単に設定してみる
設定についてはWindowsの環境と違い、自力でコンフィグファイルを必要に応じて書き直していきます。また、設定変更は保存しただけでは有効にならず、サービスを再起動する事で設定が有効になりますので、注意が必要です。設定の変更は「/etc/httpd/conf/httpd.conf」をメモ帳などで開く事で行います。設定変更や確認の項目は以下の通りとなります。
設定についてはWindowsの環境と違い、自力でコンフィグファイルを必要に応じて書き直していきます。また、設定変更は保存しただけでは有効にならず、サービスを再起動する事で設定が有効になりますので、注意が必要です。設定の変更は「/etc/httpd/conf/httpd.conf」をメモ帳などで開く事で行います。設定変更や確認の項目は以下の通りとなります。
ポート番号の指定
▼確認または修正
Port:80
Port:[ポート番号]
サーバー管理者のメールアドレスの指定
▼確認または修正
ServerAdmin XXX@XXX.com
ServerAdmin [メールアドレス]
サーバー機でサイトがどこに保存されているかを指定
▼確認または修正
DocumentRoot “/var/www/html/”
DocumentRoot “[保存場所]”
「http://www.XXX.com/」でのアクセス時表示させるファイルの種類
▼確認または修正
DirectoryIndex index.html
DirectoryIndex [ファイル名](なお、2種類以上は半角開けて記述)
これで基本的なことはできたはずです。(自信は全くないのですが・・・)後はサービスを再起動させて動作チェックをしましょう。また、ポートなどの設定変更の場合にはブロードバンドルーターなどの設定も重ねて行いましょう。
バーチャルホストについて
バーチャルホストとは複数ドメインを取得し、1台のWEB(WWW)サーバーで表示させる場合に、それぞれのアドレスでのアクセスとサーバー上でのフォルダの位置の設定だと思ってください。デフォルトですと全く同じページが表示されてしまいます。つまり、簡単にすると、次のようになります。
図では以下の様になっています。
- 「http://www.XXX.com/でアクセス→/var/www/site1/の内容表示」
- 「http://www.YYY.com/でアクセス→/var/www/site2/の内容表示」
この設定には実は少し苦労しました。なぜかうまくいかなかったのですが、以下のように設定したら動作するようになりました。また、うまくいかない場合はサービスを再起動した際にエラーの行数が表示されますのでその部分を確認して修正すれば良いと思います。
バーチャルホストの設定
▼確認または修正
NameVirtualHost *
NameVirtualHost [ポート番号]
ポート番号の指定
▼確認または修正
<virtualhost *=””>
ServerName www.XXX.com
ServerAdmin XXX@XXX.com
DocumentRoot /var/www/html/site1/
</virtualhost>
<VirtualHost [ポート番号]>
ServerName [ドメイン名]
ServerAdmin [管理者のメールアドレス]
DocumentRoot [保存場所]
</VirtualHost>
※<及び>はこのページでは全角ですが、半角で記載してください。
これで設定はできましたので、ブラウザでそれぞれのアドレスを表示されるか確認してみましょう。もしも双方共にページがちゃんと表示されているならば、WEB(WWW)サーバーの構築は完了です。バージョンによっては設定が異なります。
バージョンによってはバーチャルホストの設定方法が異なったり、他のWEBサーバーソフトを使っていたりする場合がありますので、気をつけましょう。
修正履歴
2007/01/18:NameVirtualHost [IPアドレス]から[ポート番号]へ修正。
DDNSなどのドメインに関するメモ
そういえば説明を忘れていました。ローカルネットワークで見る事が可能でもインターネットからはそのままでは見れない可能性があります。それはDNSの設定です。DNSとは簡単に言いますと、”「www.XXX.com」のドメイン名のアクセスが来た際にサーバーの住所は「XXX.XXX.XXX.XXX」なので、そこへ接続してください”といった感じになります。つまり、サーバーの場所とドメインを結び付けてくれる役割を行うサーバーです。
設定のポイント
設定は意外と簡単です。指示する項目としては「ホスト名」「ターゲット」「タイプ」「MX設定」の4種です。各独自ドメイン取得サービスのサイトのヘルプには説明がありますので、よく読みながら設定するのが良いかと思います。ここでは例に挙げて説明します。
ホスト名
例として「www」などの項目を記入します。もし「www」であればWEBサーバーの意味になります。また、「ftp」であればFTPサーバーの意味になります。
ターゲット
ホスト名でアクセスしてきた時にどこにそのサーバーがあるのか場所を指示します。主にグローバルIPアドレスを記入しますが、もしこれがURLであればその指定ページへ「転送」させるといった意味になります。
タイプ
タイプには色々な種類がありますので注意が必要です。IPアドレスを指定する時に使います。
- タイプ:Aの場合
ターゲットには必ず[IPアドレス]を指定する必要があります。 - タイプ:MXEの場合
簡単にメールサーバーを設定する為に使用されます。ターゲットには必ず[IPアドレス]を指定する必要があります。複数指定時はメールサーバー優先度は一律10となります。主にドメインに対してメールサーバーを複数台使用する場合に用いられる方法です。
- タイプ:MXの場合
ターゲットには[ドメイン名、ホスト名]を指定する必要があります。ただし、ターゲットの名前を解決をさせなければなりません。ここでメールサーバーの名前が解決されていない場合はA (IPアドレス)をあわせて設定する必要があります。 - タイプ:CNAMEの場合
ホスト名のエイリアス設定です。ターゲットには[ドメイン名、ホスト名]を指定する必要があります。このタイプによって「WWW1」でアクセスしてきても「WWW」として認識させる事などが可能です。ただし、メールを利用するホスト名の使用はメール不達の原因になるので厳禁です。
サブドメイン?
独自ドメインとは別にサブドメインといったものがあります。wwwなどがついていないURLとなりますが、あまり問題が無いのかもしれません。あまり使ったことが無いのでわかりませんが、無料サービスが多々あります。しかし、自分の好きな名前が自由に使用できないのでその辺が難点です。
アドレスも表記が異なり、独自ドメインは[http://www.XXX.com/]というアドレスになります。サブドメインについては[http://XXX.YYY.net]など先頭に[www]が付かず、[YYY]というそのサービスのサーバーの名前になります。
SSLも一応使える!?
一応SSLもデフォルトで使用できる状態になっています。ただし、認証局によって証明書が発行されていないので、アクセスしたときに証明書を受け取る必要があります。受け取れれば暗号通信にはなりますが、不安に思う方がほとんどかもしれません。
以上でとりあえずWEBサーバー構築は終了。
このくらい設定しておけば十分WEBサーバーとして機能します。後は色々いじってみるのもいいかと思いますが、自分はちょっとサービス起動失敗した際に困ってしまうのでまだまだ勉強が必要ですね・・・