Loox U/G90について
Loox U/G90は自分自身では所持はしておりませんが、友人が所持していた関係でLINUXのインストールなどの手伝いをしました。そこで、その際に思った事やレビュー、メモなどを記載させていただきたいと思います。購入時にはOSにWindows7を搭載し、タッチパネルによる操作なども行える事が特徴です。また、印なt?ネットへの接続も無線LANだけでなく、契約を行うことでWimaxでも通信が出来る機種となっています。
Windows7での使用してみた感じ
使用してみた感じですが、そのまま使用した場合に関してはかなりのモッサリ感があります。アップデートを行い、視覚機能などを取り除けばある程度は改善しました。もしくは解像度を下げることで解決をする場合もあります。セキュリティーソフトにはウイルスセキュリティーゼロ、ブラウザにはChromeを採用していますが、改善が少し行うことができたように思えます。ただし、動画に関してははもたつく場合もありますので注意が必要かと思います。
Ubuntu10.10をインストール
- 起動時
BIOS画面で起動を選択した後、直ぐにENTERを押し、F6キーを押してOptionにxforce=vesaを追記して起動します。なお、acpi=offは記載しなくても起動しましたので、後は指示に従いながらインストールを行ってください。 - サウンド
まず、Ubuntu10.10、LinuxMint10では最初から起動音が何度も繰り返し鳴りっ放しの状態でしたので、サウンドから始めました。この症状の可能性としては、Intelのチップセットの認識がおかしいのではないかと思いましたので、音がならない症状を参考にしたことで、その辺を設定することで解決しました。・設定方法は下記の通りです。
#sudo gedit /etc/modprobe.d/ファイル名.conf
(ファイル名はなんでもOKです。)
・記載内容
options snd-hda-intel enable_msi=0
options snd-hda-intel model=auto
・記述後に保存を行い、PCを再起動すると解決しました。 - タッチパネル
タッチパネルはDebianUnstableでGOさんのサイトを参考に、「xinput calibrator」を導入し、解決をしましたが、注意点がいくつかあります。まず、実際に使用する際には設定したときの範囲を超えて、画面端の認識が正常に行えません。また、設定する際はメニューから行うと設定ができない状態でしたので、端末を立ち上げてから、#sudo /bin/sh -c “xinput_calibrator; cat”とコマンドを打ち、設定が行えました。多分ですが、管理者ではない関係で発生した現象である可能性が高いです。
JoytouchやEvtouchもやってみようとは思ったのですが、参考にさせていただきましたDebianUnstableでGOさんのサイトでも言われているとおり、Evtouchは検証しませんでしたが、Joytouchはマルチタップが可能なことが影響しているかどうかはわかりませんが、動作が不安定です。 - GMA500
VaioPでUbuntuインストールなどで情報として掲載があるのがIntelGraphicMediaAccelerator500(IntelGMA500)の問題でしたが、Loox U/G90においてもGMA500を搭載していますので、下記コマンドを実行することで成功しました。・設定方法は下記の通りです。
#sudo add-apt-repository ppa:gma500/ppa
#sudo apt-get update
#sudo apt-get install poulsbo-driver-2d poulsbo-driver-3d poulsbo-config・解像度の設定方法(追記)
#sudo gedit /etc/default/grub・変更項目
1)GRUB_CMDLINE_LINUXの部分
acpi_osi=Linux acpi_backlight=vendor acpi_skip_timer nomodeset video=uvesafb:mode_option=1280×800-24,mtrr=3,scroll=ywrap pci=nocrs mem=896mb
※1280×800の24ビット設定となっていますので、動作が重いと感じたら適度の変更をしてください。
2)GRUB_GFXMODEの部分
1280×800関連設定(追記)
・設定項目
#sudo gedit /etc/modprobe.d/poulsbo.conf
options psb=disable_vsync=1を追記。
もし項目としてno_fb=1が入っているようであれば削除
#sudo gedit /etc/initramfs-tools/conf.d/splash
FRAMEBUFFER=yを追記。
#sudo gedit /etc/initramfs-tools/modules
uvesafb mode_option=1280×800-24 mtrr=3 scroll=ywrapを追記。
・設定後に設定を反映させる必要がありますので、以下のコマンドを実行します。
#sudo mv /usr/lib/pm-utils/sleep.d/99video /usr/lib/pm-utils/99video
#sudo update-initramfs -u
#sudo update-grub - Webカメラ
CheeseやSkypeでは認識の問題かは分かりませんが、画面がなぜか90度横向きになってしまいます。また、Cheese自体は残念ながらメニューなどのプルダウンなどがうまくいかず、動作が不安定でしたので実用は難しいかと思います。VaioPでは正常に使用が出来ているとの情報もありますが、可能性としてはGMA500の一件が関連しているのかなあ…よくこの辺は分かりませんでした。
その他
・無線LAN関連はインストール時より正常に接続が可能です。
・ハイパネート、サスペンドは正常に動作しているように思えます。ただし、ハイパネートを使用するよりかは通常にシャットダウンと起動をした方が時間的にも早いように思えます。
・メニュー表示などが遅くなることがあります。
・Flashの動画を見る際はさすがにフルスクリーンにするとカクカクした状態になってしまいますが、Seamonkeyをインストールした方が良いと思います。また、LanguagePacksを導入し、設定のAppearanceの項目で日本語にできます。
・Flashにおいて、Seamonkeyでもカクカクになる場合はFlashを再生している動画の上で右クリックをしてメニューを出し、「設定」をクリックしてハードウェアアクセラレーションの有効化という項目のチェックボックスからチェックを外してあげることで解決する可能性があります。
・ChromeやFirefoxですと少し重たい動作になってしまう可能性があります。
・設定の自動起動するアプリより動作に必要がないと思われる項目のチェックを外すと高速化に繋がる可能性があります。
・時間がかかる場合がありますので、スクリーンセーバーごとにパスワードを要求することを好まない場合には、設定画面で設定ができますので外されると良いと思います。
参考サイト
今回、以下のサイトを参考にさせていただきました。Linuxも色々な情報が出てくるようになり、ますます使いやすくなってきているような感じがしますし、このような情報があると本当に助かります。
・OS配布元
ライブCDの部屋さんのサイト
・サウンド設定関係
Ubuntu日本語フォーラム
・タッチパネル関係
DebianUnstableでGOさんのサイト
・GMA500設定関連
LiberOSさんのサイト
・Seamonkey日本語化
Seamonkey Language packs
その他のOSに関する検証結果。
OpenSUSE 11.4 / 12.3
OpenSUSE 11.4のインストールは可能ですが、タッチパネルの正常な認識はできませんでした。また、動作も比較的もっさりしてしまいます。音の繰り返しに関してはUbuntu同様の現象が発生しますが、Yastのサウンド設定部分より追加で項目:enable_msi 値:0と項目:model 値:autoを入力して設定し、再起動すると解決します。また、12.3に関しては一応起動などは正常に行えますが、動作ももっさりした感じでFlashの再生も実用的ではありませんでした。
Ultimate Edition 3.4 / 3.5
自分の環境ではUltimate Edition 3.4ではHDDへのインストール途中でインストーラーがクラッシュしました。(インストールの終盤のクリーニングの最中)また、Ultimate Edition 3.5では表示がうまくいきませんでした。
Jaris、PC-BSD、Solaris 11
起動途中で止まるため、起動はできませんでした。
Mandriva
インストールは可能でした。ただし、無線LANの認識に関しては正常に認識できませんでした。