10月ももう中旬になっている状況でも日中はそこそこ暑い日が継続しているのを身を持って実感している事を考えるとやはり相当な温暖化の深刻さが益している様に思います。温度差などによって体調管理も非常にしにくい季節ですので体調管理には十分気をつけながら過ごしていきたいと思います。
個人的にはいつも相談している薬局さんでおすすめいただいている人参湯と加味温胆湯の組み合わせがこの時期には合っているかと思いますのでこのまま継続していきたいと思います。
今回の記事に関する目次
- Garuda Linuxも良かったのですが…
- CachyOSを検証してみました。
- Archcraft Linuxについて
- Archcraft Linuxで困る事
1.無線LAN(Wifi)設定
2.アップデートエラーの発生
3.ショートカットキー(ホットキー)の設定
4.日本語入力環境の設定
5.パッケージ管理ソフトの導入について
6.Steamなどの導入について
7.WPS Officeでのエラーと解決方法について] - まとめ
Garuda Linuxも良かったのですが…
先日掲載をしましたが、Garuda Linuxをインストールしてしばらく使用していて問題は特に見受けられない状況でした。ただ、そこそこスペックを求める感じのLinuxディストロビューションなので動作のもたつきなどといった感じのパフォーマンスは少なくとも自分のスペックでは厳しい状況でしたが、導入もかなりしやすく基本的な動作やゲームなどをされたい方などにはおすすめできるLinuxではないかと思います。
そこで軽量で動作するLinuxを少し探し、良い感じのものがあれば採用したいと思って探したところ、最終的に後述するArchcraftの導入と使用をしていく環境にたどり着きました。
CachyOSを検証してみました。
最終的にArchcraftの導入と使用になりましたが、その前にCachyOSの導入を実際に行ってみましたが、KDE Plasmaとの相性が非常に良い感じで様々な部分で起動や使用に関してかなりサクサクっと軽快に動作しました。
なんとなくDistroWatch.comでランキング上位になっている理由が何となくわかりますが、CPUにAMDを採用しているパソコン(自分はCPUにAMDを採用しているノートパソコンが2台あります)へインストールしようとすると、自分の環境だけかもしれませんがデスクトップ環境をOpenBoxにしないとログイン前の時点でブラックスクリーンになるか、ログイン画面でログインしようとするとフリーズしたりしますので採用を見送りました。
どちらかというとCPUがIntelの場合はかなり良い感じで快適な動作が期待できるのではないかと思います。
Archcraft Linuxについて
Archcraft Linuxはマイネ王のSASEBOさんが紹介されておられるページによるとインドで開発されているArch Linux をベースとした最小限の Linux ディストリビューションということですが、主にベースとなっているArchLinuxに軽量なウィンドウマネージャ(BSPWMやOPENBOX)を搭載したディストリビューションです。
特徴としてはLinux自体が必要最低限となっているので動作が非常に軽快である事や古いパソコンなどでも比較的使用しやすい感じですが、色々な部分で最低限になっているのである程度の設定やソフトの導入などに関しては少し難しい感じです。
ただ、ベースとなるArchLinuxを導入する事が難しいと思われていたり、インストーラーはGUIの方が面倒でなくて良いと思われる方はおすすめできるのではないと思います。
Archcraft Linuxで困る事
Archcraft Linuxの導入自体は非常に簡単にできますが、導入後にデスクトップ環境が起動した後には一気にどうしたら良いのだろうかと思われてしまう方が多いかと思います。この部分は最低限の導入だから故の部分ではないかと思いますが実際に設定から始めるのが良いかと思います。インストール時に聞かれますが、デスクトップ環境は情報が比較的多いOpenBoxがおすすめです。
1.無線LAN(Wifi)設定
多分、ネットに繋がっていない状況ではほぼ何も出来ません。起動時に右上にあるアイコン(Offlineと表示されているアイコン)をクリックしてネットワーク設定を行って下さい。もし表示の関係で右上のアイコンが重なっているなどしている場合はデスクトップ上で右クリックしてPreferences → ChangeStyleの中から好きなのを選ぶ(SKIN・テーマみたいなもの)と良いかと思います。
2.アップデートエラーの発生
Archcraft Linuxはローリングリリース(ソフトウェアシステムを断続的(頻繁に)に更新していくリリースモデル)を採用していますし、実際にArchcraft LinuxからダウンロードしたISOファイルなどは10月15日現在で7月1日時点のものだったりします。この状況でsudo pacman -Syuでアップデートしようとすると一部エラーが発生してアップデートができません。
これはキーリングと呼ばれている署名済みのパッケージとデータベースをチェックする部分でチェックできない的なエラーが発生している事によるものなので下記コマンドを打ち込んでキーリングを更新する必要があります。
#sudo pacman -Sy archlinux-keyring
更新する際にエラーが起きる場合がありますが、その場合は何度か実施すると更新できるかと思いますので上記コマンドが完了した後で#sudo pacman -Syuを実施されると良いと思います。
3.ショートカットキー(ホットキー)の設定
ノートパソコンなどの場合に大体コントラクトや音量などの調整がキー(ホットキー)でできるようになっている事が多いのですが、デフォルトでそのホットキーが動作しない場合には下記コマンドを実行すると改善する場合があります。
#pacman -S xf86-input-evdev xf86-video-intel xorg-server-common xorg-server xf86-input-synaptics
(CPUにAMDを使用している場合はxf86-video-intelは不要かと思われます。)
4.日本語入力環境の設定
fcitx5を使用しますのでsudo pacman -S fcitx5 fcitx5-im fcitx5-mozc fcitx5-configtoolで導入した後でsudo nano .xprofileのコマンドを実施した後で下記内容を入力して保存します。
.xprofileの内容
export GTK_IM_MODULE=fcitx5
export XMODIFIERS=@im=fcitx5
export QT_IM_MODULE=fcitx5
ただし、この状況だとfcitx5が起動しませんのでデスクトップ上で右クリック→ Preferences → Openbox → Edit autostartをクリックした上でexec fcitx5 &を入力して保存してから再起動すると日本語入力ができるようになるかと思います。
5.パッケージ管理ソフトの導入について
以前にも記載しておりますが、#sudo pacman -S git base-devel yayでもできるかと思いますが、実際に使用したりするとエラーが発生したりする可能性があるので下記コマンドにて導入するのが良いかと思います。
#sudo pacman -S –needed git base-devel && git clone https://aur.archlinux.org/yay.git && cd yay && makepkg -si
なお、libalpm.so.14に関するエラーが発生した場合には下記コマンドで解決する可能性があります。
#sudo ln -s /usr/lib/libalpm.so.15.0.0 /usr/lib/libalpm.so.14
その後に#yay -S pamac-aurにてパッケージ管理ソフトを導入する事ができます。ただ、この状況だとパッケージがインストールできないものが多くありますので設定が必要(次項のSteamなどの導入について部分の実施)になります。
6.Steamなどの導入について
5の#yay -S pamac-aurにて導入した場合にデフォルトの状況だとAUR(Arch User Repositoryが無効になっているのでSteamなどのパッケージがインストールできません。だからといって実際にpamacを起動してからaurをGUIで設定しようとしても設定できません。
Steam導入に関する公式Wikiページに記載がありますが、multilibの部分を有効化して更新する事で解決します。multilib リポジトリを有効化するには下記コマンドとファイル内容を変更します。
#sudo nano /etc/pacman.conf
※変更部分;[multilib] セクションをアンコメント。
その後に#sudo pacman -Syにて更新。
これでpamac起動時にSteamなどをインストールする事ができますが、Steamは英語固定での使用になりますので注意が必要です。
7.WPS Officeでのエラーと解決方法について
OfficeソフトにWPS OFFICEを使用している場合には英語での起動とPDFエクスポートエラーに関して下記作業が必要になります。
- PDFへエクスポートする際に変換エラーが発生する場合には#yay -S libtiff5にて導入すれば解決する可能性があります。ただし、主にiphoneでpdfが文字化けする可能性があるのでエクスポート前のフォント設定には注意が必要です。
- 英語で起動しますので#yay -S wps-office-mui-ja-jpにて日本語へ変換可能です。
以上の作業によって解決する可能性があります。
まとめ
Archcraft Linuxの動作はとても軽快なのですが、実際に作業などで使用したらどうなるのだろうか(主に実用的な部分でどうだろうか)と思い、個人的でお願いされております手伝いをした際にArchcraftをインストールしたノートパソコンを用いて使用してみました。
実際に項目7のWPS Officeに関する内容は手伝いをした際に発生した部分で出来ない場合は他のOfficeソフトなどを持ち要らざるを得ないだろうな…と思いつつも解決策が見つかりましたので最後まで無事に運用する事ができました。また、画像のアップロードなどデータ転送などにおいても非常に軽快でしたのでこのままメイン機に関してはArchcraft Linuxを使用したいと思います。
このページに記載している内容は他のArchLinuxベースのLinuxでも使用できる可能性があったりもしますが、あくまでも自己責任でお願いいたします。
また、特にこだわりがないという話であればCachyOSなどが導入できればデスクトップ環境もKDE Plasmaとなっていますので使いやすくて軽快ではないかと思いますが、個人的には以前はKDE Plasmaも好きだったのですが今はどちらかと言うとOpenBoxなのでそちらを使用したいと思います。
まあこんな感じです。