GarudaLinux Hyprlandの日本語化(再検証)

気温の乱高下が激しい感じでなんとなく体調を崩しがちな季節でもありますが、なんとか体調を整えるように極度な体温変化を避けて過ごしていきたいと思いますし、個人的にはいつも相談している薬局さんでおすすめいただいている人参湯加味温胆湯の組み合わせが合っている感じがあってなんとなく調子もなんとか維持できていますので頑張っていきたいと思います。


今回の記事に関する目次


GarudaLinux Hyprlandに再挑戦します

少し前になりますが、Garuda Linux Hyprlandでの環境構築についてという回にて実際Garuda Linux Hyprlandをインストールして日本語化などに挑戦しましたが中途半端で終わってしまいました。

Archcraftの使用を開始したのですが、できれば格好良いので使えたら使いたいな…っと思い、後悔したくないと思いましたのでサブ機の2台目(といっても教育用パソコンの低スペックですが…)にインストールして環境を整えてみました。

今回は前回の「Garuda Linux Hyprlandでの環境構築について」の補足として記載したいと思います。

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問題になる部分と解決策…

Garuda Linux Hyprlandで一番問題になるのがエラーに対する対応と最大の鬼門である日本語入力の部分になります。

エラーについて

インストールまでに関しては日本語で説明がなされますので普通に使用できますが、インストール後のアップデート(2024年10月28日現在)を実施して再起動するとエラーが出ますが、エラー内容としては.config/hypr/hyprland.confの104行目と235行目の部分なのでこの2行をコメント化することで解決します。

調べてみると104行目はレイアウトの問題である様でHyprland wikiに記載がありますがMasterLayout(表示関連)の部分の様です。この部分はデフォルトがfalseであるという事で最初はtrueにしたのですが、エラーが出たのでコメント化する事で解決しました。(根本的な解決策ではない可能性あり)

コメント化でも改善しましたが、この部分は内容的にログイン後に影響が出る様なので情報としてhyprland is throwing an error suddenlyに記載がある様に記述式をnew_status = masterに変更する事で解決しました。(どうやら記述が変更になっているらしいけど変わってないからエラーが出ている可能性あり?)

235行目に関しては234行目で設定されている項目と重複設定になっている事から生じるエラーっぽい感じがありますので235行目をコメント化して解決しました。この部分はどうやらフルウインドウにする部分でもあるのでアップデートすることでこれらが元々デフォルトで設定されていた部分が崩れている事で発生している可能性があります。

どうも起動時(ログイン画面でログイン後)に真っ暗になって起動せずに失敗する場合する場合があるので個人的にはログイン時に下部に記載があるSectionのGarudaHyprlandをHyprlandで起動するようにすると起動も問題なくなります。(その場合は起動の不安定さについての部分を実行すると改善する可能性が高いかもしれません…)

numロックがオンになる

普通にFcitx5を設定する際(.config/hypr/hyprland.conf)にnumlock_by_default=trueをfalseに変更する事で解決します。

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日本語入力について

一番の鬼門ではないかと思われるのがFcitx5に関する内容で、HyprlandはWaylandを使用していますのでFcitx5のインストールをして前回の様に設定すると起動やログインなどの際に右下に一時的にエラー(本来の設定はこうじゃないよ的な内容)が表示されますが、一応使用可能です。なお、メニューなどのフォントサイズはnwg-lookにて可能です。

Google Chromeの日本語入力

前回、Google Chromeについて「google-chrome-stable –enable-features=UseOzonePlatform –ozone-platform=wayland –enable-wayland-ime」で起動と記載していますが、色々と検証してみると違う設定で解決しました。

設定としてはアドレスバーの部分で「chrome:flags」と入力して検索でPreferred Ozone platformの項目をWayland、inputを再度入力して検索でWayland text-input-v3の項目をEnabledにすると日本語入力がデフォルトでできるようになります。

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WpsOfficeの日本語入力

Libreofficeなどに関しては日本語入力ができるかと思いますが、WpsOfficeの場合は日本語入力がデフォルトでは困難な状況です。そこでWaylandの関連情報を検索しているとFcitx5に関するWikiページがあり、WpsOfficeはGTKを使用している事からGTK_IM_MODULEの項目2~4に関してを設定する事で入力ができるようになります。

  • ~/.gtkrc-2.0
  • ~/.config/gtk-3.0/settings.ini
  • ~/.config/gtk-4.0/settings.ini

これらのファイル内容に「gtk-im-module=fcitx」を追加する事で使用できるようになります。

ただ、起動後などの最初に起動した際に日本語入力ができなくなる場合や起動時にも起動失敗して真っ黒になる事もあるので、症状が連発したりする場合は普通にログイン時に下部に記載があるSectionのGarudaHyprlandをHyprlandで起動するようにすると起動も問題なくなります。

また、別の解決手段としてArchlinuxにある解決方法(Fcitx インプットメソッドフレームワークを使って WPS で入力できない)の項目を参考に以下の行をexport XMODIFIERS=”@im=fcitx”とexport QT_IM_MODULE=”fcitx”を/usr/bin/wps (Writer), /usr/bin/et (Spreadsheets), /usr/bin/wpp (Presentation)にそれぞれに追加する事(2行目などに追記すると良い)で解決できます。(多分こちらの方が解決しやすいかと思われます。)

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壁紙の設定

壁紙の設定はwpaperdというプログラムが管理しているので.config/wpaperd/config.tomlを編集すると解決します。他のプログラムも対応していますのでHyprland wikiより選択されてもよいですが、wpaperdに関する設定方法に関してはGithubを見ると良いです。ただし、ChuwiMinibookの場合には画面回転がなぜかされないので解決策を模索していますが、一時的にwpaperdの読み込みを止めて真っ黒にしています。

(2024.10.29追記)
ちょっとやけになってmpvpaperを別途でインストールして設定した上で壁紙ではなく壁動画にしちゃいましたが、まあこれはこれでという事で…これでも大体1.5GB(いくつかの480PのMp4動画を音量ゼロで再生している状況)のメモリーの消費程度となっています。

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ログイン時の画面回転問題

ログイン画面に関してはX11を使用していますのでログイン画面が回転していて気持ち悪いなどの状況がある場合には以前ChuwiMinibookで紹介している設定を実施する事でログイン後はマウスが一度だけ中央へ合いますがログイン時にも正常な表示になります。

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Hyprlandにも問題があり…

単純に上部のタスクバーにある電源関連の項目が表示されているのに無効で使えませんので電源OFFの場合はshutdown -h now、再起動の場合にはrebootなどのコマンド入力の必要がありますが、エラーについての部分で104行目をnew_status = masterに変更したら改善しましたが、今後のアップデートなどが少し不安です。

ウインドウを移動する時などにアニメーションがデフォルトでは実施されますが、高速化など無駄を省きたい場合は.config/hypr/hyprland.confにあるanimationの部分をfalseにする事で解決します。

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起動の不安定さについて

特に設定ファイルなどを変更した際に起動の不安定な場合が見受けられます。この部分はどうやらGUI(ディスプレイマネージャー)から起動する場合に発生する特有の現象という話があり、Archlinux hyprland インストールのページにも記載されている通り、.xprofileにsleep 1と記載をしておくとログイン後に問題なくHyprlandが起動する様になります。

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まとめ

いずれにしてもGarudaHyperlandで何かあったりした際にはSectionをHyprlandで起動すると起動などがうまくいく場合がありますが、Hyprlandも完全かと言われると一部で軽微な不具合的な部分もあったりもしますが、なんとなくX11のi3をWaylandに導入したみたいなイメージなのでまだ使いたい人などにはおすすめではないかと思います。ただ、導入などに関しましては自己責任でお願いいたします。

メモリーの使用状況に関しては起動アイドリング状況だと大体900MB~1.3GB程を使用します。なお、機種によってはGarudaHyperlandとの相性の悪さ(多分スペック不足で起動できない感じ)があるのでHyperlandでの使用を推奨します。

まあこんな感じです。

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GarudaLinux Hyprlandの日本語化(再検証)” に1件のフィードバックがあります

  1. ピンバック: Garuda Linux Hyprlandでの環境構築について | Satlab Website

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