5月も中旬から下旬になろうとしていますが、気温の乱高下と雨などの影響もあってかなんとなく食欲不振とだるさなどといった感じで少し体調を崩してしまっております。暑い日の翌日がいきなり涼しいとか…まだ夏になっていないのはわかりますが、気温の乱高下は勘弁してほしいものです。
個人的にいつもお世話になっている薬局さんで先月から清暑益気湯と生脈散に切り替えて様子はみていますが、食欲不振が少しひどくなったりする事が多いので清暑益気湯を温胆湯に切り替える可能性があるという話はされましたので次回は温胆湯に切り替えたいと思います。
今回の記事に関する目次
- Wayland環境への変更について
- 注意事項
- 環境の構築について
事前にやっておいた方が良いこと。
—– 各デスクトップ環境ごとの日本語入力とレイアウト・電源関連の設定 —–
Swayデスクトップの場合
Hyprlandデスクトップの場合
NEWMデスクトップの場合
Riverデスクトップの場合
Wayfireの場合
—– 共通な設定内容について —–
Chromeブラウザ及びMicrosoftEageブラウザについて
電源管理(共通内容)
Firewallについて
パッケージマネージャーの導入について
Flathub・aurレポジトリについて - まとめ
Wayland環境への変更について
メイン機はArchcraft(X11のi3デスクトップ環境)をインストールして使用していたのですが、随分前に「SwayなどのWaylandへの移行をします」と記載したっきりでいつになっても出来ておりませんでした…っというのもなんとなく自分の知識がその辺で追いついていない(特に電源管理などを中心としている部分)状況での移行はなんか嫌だな…と勝手に自分で決めておりましたので躊躇しておりました。
今回は色々と時間が空いている中で少しづつできるようになりましたのでArchcraftのSwayとHyprlandなどが導入できるかと思い、随分前に購入してそのままになっていたArchcraft Wayland Special Editionを実際に導入しましたのでその部分について記載したいと思います。
通常のデフォルトバージョンに関してはOpenbox(X11)となっており、各デスクトップ環境もインストールできるかと思いますが、Wayland Editionは25.99ドル(4134円程)以上で購入可能です。色々なデスクトップ環境に関しては買い足すのであれば最初からX11とWaylandを網羅しているArchcraft Primeを55.55ドル(8836円程)で購入されても良いかと思います。
この方法はあくまでも目安となりますので導入などは自己責任でお願いいたします。
注意事項
Archcraft Wayland Special Editionを購入した場合には注意する部分がいくつかありますので列挙したいと思います。
- デスクトップ環境について
Archcraft Wayland Special Editionのデスクトップ環境は全てWayland(Sway、Wayfire、 River、 Hyprland、NEWM)から構成されています。Premium版はともかくとして後述するアップデートファイルの実行などをされたい場合にはインストール時に全てのデスクトップ環境をインストールしておくと後の環境構築がしやすいかもしれません。(各環境のみでインストールした際に自分の場合はなぜかFcitx5が動作しなかったり、Chromeでのダウンロードが不可といった不具合が発生しましたので全てインストールしていくのが良いかと思います。) - ISOファイルの他にアップデートファイルも一緒にダウンロードできるようになっています。ダウンロードして解凍した後でフォルダを開き、ネットに接続した状態でsudo bashコマンドで.shファイル(インストールファイル)を実行すると途中にアップデートの確認時にはパスワードとYESを意味するYと入力する必要はありますが、基本的にアップデートまで行ってくれます。
このままだと日本語環境などの構築がされませんので別途で設定する必要があります。特にデスクトップ環境ごとに方法を記載していますが、あまり日常で使用する場合には違いは気になりにくいのかもしれませんので好きな環境を選ぶのが良いかと思います。
環境の構築について
主に各デスクトップでの環境構築について記載したいと思います。特にデスクトップ環境に関する電源設定(モニターOFFなどに関する設定)はArchcraftの場合はその設定部分が親切でわかりやすくするためにファイルと項目を分けてくれています。主に電源設定の数字は秒数となりますので必要に応じて変更が必要です。
事前にやっておいた方が良いこと。
ChromeやSteamなどを後ほど導入されたい場合には下記場所の項目に関して非コメント化を行ってsudo pacman -Sy base-develなどを実施しておくと便利かもしれません。
#sudo nano /etc/pacman.conf
※変更する内容
[multilib]
Include = /etc/pacman.d/mirrorlist
これで基本的にaurが使用できるようになったかと思います。
パッケージマネージャーを先に導入してから実行しても良いのですが、それよりもコマンドを入力した方が早そうなので環境の構築に関してはコマンドを記載しておきます…基本的にどのデスクトップ環境でもsudo pacman -S fcitx5 fcitx5-mozc fcitx5-configtool fcitx5-gtk fcitx5-qtは一緒です。ただし、どうやらX11の時代に記載していたGTK_IM_MODULE=fcitxとQT_IM_MODULE=fcitxはWaylandでは非推奨になっている感じですので動作しないパッケージがある場合以外は省略しても良いかと思います。
Swayデスクトップの場合
日本語入力について
#sudo nano /etc/environmentにて下記を追記。
LANG=”ja_JP.UTF-8″
XMODIFIERS=@im=fcitx
———
※ソフトなどでエラーが発生する場合には下記を追記。
GTK_IM_MODULE=fcitx
QT_IM_MODULE=fcitx
———
#sudo nano .config/sway/configにて下記を追記。
exec fcitx5 -r -d
#sudo nano .config/sway/sway-input
input = “type’keyboard” {}の中にあるxkb_layout jpに変更して再ログインをします。
電源管理(Sway)
電源管理は(sudo nano .config/sway/sway-idle)にて設定して再ログインします。
exec swayidle -w \
timeout 300 ‘swaylock -f’ \
timeout 600 ‘swaymsg “output * dpms off”‘ \
resume ‘swaymsg “output * dpms on”‘ \
timeout 1200 ‘systemctl suspend’ \
before-sleep ‘swaylock -f’
Hyprlandデスクトップの場合
日本語入力について
#sudo nano ~/.config/hypr/hyprland.confにて下記を追記して再ログインします。
exec-once = fcitx5 -d
env = XMODIFIERS,@im=fcitx
——–
※ソフトなどでエラーが発生する場合には下記を追記。
env = QT_IM_MODULE,fcitx
env = GTK_IM_MODULE,fcitx
——-
#sudo nano .config/hypr/config.d/04-input.conf
kb_layout = にjpを追記して保存します。
電源管理(Hyprland)
コマンド実行(sudo nano .config/hypr/hypridle.conf)にて下記内容を変更します。
項目別になっているのでその項目ごとに数字(秒数)を変更して再ログインします。
NEWMデスクトップの場合
操作性が少し独特なので注意が必要ですし、自分の環境ではスリープ後の復帰が困難でしたので好みによりますが個人的には非推奨になるかと思います。
日本語入力と日本語配列設定について
- #sudo nano .config/newm/config.pyにてdef on_startup():のinit_service = ()の中に”fcitx5″,の追加とpywm = { }の中にあるxkb_layout: “jp”に変更を実施して再ログインを実施。
- #sudo nano .bash_profileにてexport XMODIFIERS=@im=fcitxを追記。
上記変更後に再ログインを実施。
電源管理(NEWM)
#sudo nano .config/newm/config.pyにて下記を変更。
energy = {}内のidle_timeoutの部分で項目別になっているのでその項目ごとに数字(秒数)を変更して再ログインします。
Riverデスクトップの場合
縦長のタスクバーとなる事から特に縦の解像度が低いと表示が切れますので正常に表示できません。
日本語入力と日本語配列の設定について
#sudo nano .config/river/config.d/10-startup.shのstartup_cmds=()の中に”fcitx5 -d”と改行して”riverctl keyboard-layout jp”を追記して再ログインします。
電源管理(River)
#sudo nano .config/river/config.d/10-startup.shのstartup_cmds=()の中にあるswayidle部分を項目別になっているのでその項目ごとに数字(秒数)を変更して再ログインします。※ある意味でswayidleを使用するのでその構文が使用できる可能性があります。
Wayfireの場合
個人的には画面の切り替え方法が好みではない感じなので実際に使用してみて判断されるのが良いかと思います。なお、スクリーンセイバーも作動します。
日本語入力と日本語配列の設定について
#sudo nano .config/wayfire.iniの中にある[autostart]部分のどこかにfcitx5 = fcitx5 -d追記し、xkb_layout部分を非コメント化した上でxkb_layout = jpを変更して再ログインをします。
マウスのカーソルスピード設定
マウスの設定は#sudo nano .config/wayfire.iniの中にあるMouse/Touchpad(libinput configuration)の項目で変更した上で再ログインをします。
ワークスペースの設定
デフォルトではワークスペースは3×3で構成されているので変更したい場合には#sudo nano .config/wayfire.iniの中にあるSets the number of vertical/horizontalの項目でvwidth(横幅)とvheight(a縦幅)の数字を変更し、変更した上で再ログインをします。
電源管理(Wayfire)
#sudo nano .config/wayfire.iniの中にある[idle]部分の項目別になっているのでその項目ごとに数字(秒数)を変更して再ログインします。
Chromeブラウザ及びMicrosoftEageブラウザについて
なぜかWayfireの時だけChromeでFcitx5-mozcが作動しませんので【ずんだLinux入門】elementary OS 8.1(Wayland) Chromeで日本語入力できない問題。というYoutubeを参考に下記のとおり訂正した所、正常に起動する様になりました。(Youtube通りに変更するとデフォルトがシークレットモードでの起動になります。)
#sudo nano /usr/share/applications/google-chrome.desktop
訂正前:Exec=/usr/bin/google-chrome-stable %U
訂正後:Exec=/usr/bin/google-chrome-stable –ozone-platform=x11 %U
以前はchrome;//flagsで設定項目が存在して設定が出来たのですが、現在は出来ませんのでファイル編集で変更する必要性があります。また、X11互換で使用しているのでどうしても文字入力などが入力が頻繁にバグりますので嫌な場合にはFirefoxなどをそのまま使用してください。
※逆にどうしてもChromeやMicrosoft Eageのブラウザを使用するような環境がどうしても存在する場合にはArchcraftの場合はWaylandへの移行はまだせずにX11をそのまま使用した方が良さそうです。
電源管理(共通内容)
デスクトップ環境での設定はそれぞれの項目で設定しますが、パソコン自体のパフォーマンスなどによる設定もノートパソコンでの使用の場合には行っておくと良いと思います。主にtlpによる方法などいくつか方法はあるのですが簡単な方法を記載したいと思います。導入しなくても通常使用はできますのでノートパソコンなどの環境で明確に電源パフォーマンスを切り替えたい方におすすめです。
- power-profilesによる電源管理
sudo pacman -S power-profiles-daemon
sudo systemctl enable –now power-profiles-daemon - 電源パフォーマンスに関する項目
パフォーマンス優先:powerprofilesctl set performance
バランス重視:powerprofilesctl set balanced
省電力優先 :powerprofilesctl set power-saver
Windowsと同じ様な感じで設定できますのでpower-profiles-daemonを使用する方法を記載しています。X11の際には最悪i3wmなどではxfce4-power-managerで管理させられる部分もあったのですが。waylandではその部分ができる様になりましたが、それを管理するGUIがないので手動でファイルの内容を変更して設定する必要が現在生じています。
Firewallについて
デフォルトでGUFW(UFW GUI)が導入されていますが、実はエラーが出て自分の環境では起動はできませんでした。
その場合には下記の様な感じでUFWをコマンドで実行した上で使用します。
- UFWの状態確認をする。
sudo ufw status - UFW(Firewall)を有効にする。
sudo ufw enable - ポートを開放する方法。
sudo ufw allow [ポート番号]/tcp - ポートを開放したルールを削除する方法。
sudo ufw delete allow [ポート番号]/tcp
この原因は主にX11からWaylandになった事による影響でGUFW内にある読み込みなどをしているリンクが存在しない事で起こる様で一応解決策は存在しているのですが、改善ができる事は確認しましたが、根本的な解決策ではなさそうだし、GUFWが起動できる時と出来ない時もあるのでおすすめできる感じではありませんので上記方法であれば確実ではないかと思います。
パッケージマネージャーの導入について
Archcraftでは軽量化を図るためにあえてPamacなどを削減している状況で導入し直したとしてもそこからインストールするのも大分前からエラーが出ますので、導入はできなくなってしまっています。基本的なスタンスとしてコマンドでパッケージ導入という事をメインにしている人にはメリットがありますが、GUIを使った導入をしたい方にとってはある意味でつらい環境に思えます。
しかもArch ユーザーの為にコミュニティで運営されているレポジトリであるArch User Repository (AUR) も使える形(主にyay -S 〇〇で導入するもの)を考慮するとoctopiが一番すんなりとうまく行くと思いますのでsudo pacman -S base-develを実施した後でyay -S octopiを導入して起動する事によってDebianで言うところのSynapticみたいな感じに近い形での使用をする事ができるかと思います。
octopiを導入するとかなりの割合でコマンドを入力する必要がなく、複数パッケージ(一部を除く)も一気に導入できますのでほとんどなくなりますのでおすすめです。
Flathub・aurレポジトリについて
少し前まではsudo pacman -S flatpakでFlathubを使用する手段でも良かったのですが、Wayland化も含めて自分の環境ではFlatpak文にてChromeを導入した際に許可コマンドを入力してもどうにもChromeからだとファイルのダウンロードができなくなってしまいましたので今回に関しては個人的にはFlatpakは非推奨ではないかという印象を受けました。(実際にできるかもしれませんがaurがあるのでそちらを使った方が色々な意味で効率が良さそう…)
octopiでもある程度は表示されますが全ては表示されませんので#yay -Ss [キーワード]にて検索する事もできます。また、インストールが出来ているパッケージは#yay -Qs [キーワード]、詳細な情報を知りたい場合は#yay -Si [インストール済か検索時に表示されたパッケージ名]で可能です。導入は#yay -S [パッケージ名]、削除は#yay -Rnsまたは-Rs [パッケージ名]で可能です。
個人的にはArchcraft Wayland環境を使用する場合にはAURレポジトリからyayコマンドなどを用いた形式での導入が一番オススメになるのではないかと思います。
まとめ
今回、ArchcraftのWayland環境へ変更した事によるメリット的な部分はあまり感じられないのですが、各デスクトップ環境にしてもショートカットキーに関する操作はほぼ変わりませんが、基本的な部分での環境構築であるので一部の電源管理(あくまでも任意ではあります…)などに関するパッケージは別途で導入する必要性が生じます。
また、Flathubからパッケージを導入する環境を導入しなくてもAurレポジトリからの導入でほぼ完了しますのである程度慣れている人であれば使いやすいのではないかと思いますが、設定などの変更が比較的CUI操作になりますので管理画面で操作したいという方(GUIを希望される方)だと少し不憫に感じる可能性が高いです。
Archcraftが使用しているメモリーの目安はhtopで計測してみたところ、UFWとFcitx5を起動している程度のアイドル時では下記のとおり程度のメモリー使用量になるかと思います。
- Wayfire:大体560〜570MB前後
- Sway:大体580〜670MB前後
- River:大体590〜610MB程度
- NEWM:大体680〜700MB前後
- Hyprland:大体840〜870MB前後
これらの数値は少し大体の目安で高めの数字で記載していますが、快適さや使用感などは実際に使用してみないとわからない部分もあるかと思いますので特段条件が無い様であれば使ってみて決めても良いかと思います。そこそこの古いパソコンでもある程度は使えるし戦えるかと思います。
自分は今回ではSway、Hyprland、Wayfire辺りがおすすめとなるのではないかと思いますが、操作に慣れてしまうと意外とWayfireの使用感に対して使いやすいなあ…っと思う事もありますので切り替えてみながら使用していきたいと思います。
最近の話題性や人気などがあるAI搭載とか、色んな紹介されているYoutubeなどを見て採用しようと思われた方の中で何だ!?コマンドばかりでGUIの操作性が失われて無いじゃないか…面倒だな〜っと思われる方は逆にArchcraftではなく、素直にXfce、Gnome、KDE Plasmaを搭載しているLinuxを選択されれば確実ではないかと思いますし、以前に紹介したDeepin23・25などはそういう部分においては結構使いやすい感じがあるのではないかと思います。(正直、ある程度のパッケージがGUIで導入できて一部パッケージをコマンドで導入したり、ファイルいじりの設定が苦にならない方には最適かと…)
個人的にキーボード・ショートカットの方が使いやすく、AIはブラウザ対応程度にされたい方は意外と最初からある程度の環境を整えてくれている感じで最初からの構築が必要がないので面倒さがあまりなく、余計なパッケージを導入されておらず、ファイルの設定でも項目別に分けてくれているArchcraftは選択肢としてはありなのかもしれません。
ただ、欠点としてウインドウマネージャの各設定に関しては解決策を探して見つけた場合でもそのまま使用する事ができずに、Archcraft用に読み替えて変更する必要(ファイルが違ったり一部コマンドの内用を理解しないと設定できない部分など)があるので、必要に応じてそれぞれでArchcraftの環境へ読み替える必要はありますので注意が必要です。
まあこんな感じです。
