GIGAスクール構想PCにLINUX導入を検証

あっという間に11月が過ぎ去り年末まで1ヶ月を切りましたが気温が上下している感じもありますので疲れを感じるのが例年に比べて大きい感じがしますがなんとか体調管理に注意しながら頑張っていきたいと思います。

個人的にいつも相談している薬局さんでは人参湯加味温胆湯をおすすめされて飲んでいるので疲労感は良いのですが眠りにつきにくい感じがありますので相談してみて最終的に加味帰脾湯参茸大補丸錠に切り替えて様子を見ることになりました。

忘年会などへの参加もありますので労りながら頑張りたいと思います。


今回の記事に関する目次


Archcraftを1ヶ月半程度使用してみた感想

最終的にArchcraft Linuxにしましたという記事から約1ヶ月半が過ぎましたが、特に今のところは問題なく出来ている状況です。環境としてはデフォルトのOpenboxデスクトップは使用せずに、以前記載している有償のi3wmバージョンを使用している環境となります。

ただ、Steamの起動をしてインストールしている最中にメモリーが4GBのノートパソコンだとフリーズしてしまったり、終了後にSteam上でステータスが反映されない状況があり、Steamを再度起動してから終了する必要があるので注意が必要でした。

個人的な環境が影響しているかどうかは不明ですが、前回記載した有償のHyprlandに関してはインストールは出来ていますがSteamのHOI4が英語での起動しか出来ない点やGUFW(ファイヤーウォール設定)の起動などができないなどの一部状況が発生していますので残念ながら使用は見送っています。

それ以外の部分ではかなり快適に使用できていますのでこのまま使用を継続したいと思います。

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GIGAスクール構想のパソコンへのLINUXインストールについて

現在は仕様も変更になっている様でCPUもCeleron N4500、メモリー4GB以上が必要といった感じで要求がなされている様ですが、以前はAtom x5-Z8550といった機種が使用されています。これらの機種はWindows10Proが搭載されている場合にはWindows11へアップグレード可能との事ですが、これらの機種ではかなりWindows11での使用に難がある状況(動作が重たいなどの状況)ですので実用にはなかなか難しいかもしれません。

そこで以前発売されていた機種を用いて実際にLINUXをインストールした上で動作がどんな感じかというのを検証してみました。

検証機種

スペック的にはほぼ一緒になりますが、キーボードとの接続方式が異なっているのが特徴で富士通はカチッと挿し込むタイプなので角度調節が可能なのに対してNECは置く形式なので角度調節ができない状況となっています。HUAWEIに関してはGIGAスクール構想のPCではありますが、参考と比較程度に記載しています。

以上のパソコンに実際にLINUXをインストールを実施してみました。

FUJITSU ARROWS Tab Q507/PB目次へ戻る

検証結果

実際に検証してみた結果は以下のとおりです。あくまでも自分の環境での検証なので導入などに関しては自己責任でお願いします。

FUJITSU ARROWS Tab Q506/NE

  • ArchcraftなどのArchlinux系統
    インストール時には問題はないのですが、インストール後に起動するとバッテリーの認識ができずにバッテリー表示などができませんでした。(バッテリ表示不要であれば他は問題なしでした。)
  • ZorinOS Pro・Ubuntu系統
    問題なく使用できます。
  • open.Yellow.os(もともとCPUにAtom掲載機は非推奨)
    バッテリーに関する表示ができない。

自分が検証した限りではQ506に関してはUbuntu系統であればほぼ問題なく使用が可能でしたが、サスペンド時にキーボードの認識ができないので接続をし直す必要がありますのでハイバネートで対応する方が確実ではないかと思われます。なお、タッチスクリーンも問題なく使用可能です。

音に関してはスピーカーからの音出しは問題ないが、イヤフォンなどでの仕様の場合はBluetooth使用またはUSB DACなどを使用し、Archlinuxであれば音の出力設定をする必要があり、Ubuntu系統であれば自動切り替えでした。

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FUJITSU ARROWS Tab Q507/PE

  • ArchcraftなどのArchlinux系統
    問題なく使用できます。
  • ZorinOS Pro・Ubuntu系統
    問題なく使用できます。
  • open.Yellow.os(もともとCPUにAtom掲載機は非推奨)
    バッテリーに関する表示ができない。

自分が検証した限りではQ507に関してはほぼ問題なく使用が可能でしたが、サスペンド時にキーボードの認識ができないので接続をし直す必要がありますのでハイバネートで対応する方が確実ではないかと思われます。なお、タッチスクリーンも問題なく使用可能です。

音に関してはスピーカーからの音出しは問題ないが、イヤフォンなどでの仕様の場合はBluetooth使用またはUSB DACなどを使用し、Archlinuxであれば音の出力設定をする必要があり、Ubuntu系統であれば自動切り替えでした。

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NEC VK164T-R

  • ArchcraftなどのArchlinux系統
    問題なく使用できます。
  • ZorinOS Pro・Ubuntu系統
    問題なく使用できます。

自分が検証した限りではNEC VK164T-Rに関してはほぼ問題なく使用が可能でしたが、サスペンド時にキーボードの認識ができないので接続をし直す必要がありますので電源を切る対応をする方が確実ではないかと思われます。

タッチスクリーンも問題なく使用可能ですが、ハイバネートに関しては富士通機と異なってうまく行かずに裏側がなぜか熱くなる+強制電源断しないと起動しないという状況が自分の環境ではありますので電源を切る対応を実施した方が良いかと思います。

音に関してはスピーカーからの音出しは問題ないが、イヤフォンなどでの仕様の場合はBluetooth使用またはUSB DACなどを使用し、Archlinuxであれば音の出力設定をする必要があり、Ubuntu系統であれば自動切り替えでした。

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HUAWEI MateBook M3 HZ-W09(参考・比較機種)

  • ArchcraftなどのArchlinux系統
    問題なく使用できますが、X11使用時には画面ちらつきあり。
  • ZorinOS Pro・Ubuntu系統
    問題なく使用できますが、X11使用時には画面ちらつきあり。

X11使用時には画面ちらつきに関しては起動時に使用するGrubへ追記を実施+反映させる事で問題なく使用できるようになるので解決します。

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実際の検証した感想と使用感について

実際に使用してみた感じはGIGAスクール構想のパソコンに関してはArchlinux系・Ubuntu系でも使用できますが、Ubuntu系はもっさりしている感じが否めずにArchlinux系であればゲーム以外でそこそこの動作が期待できますが、Archcraft・Mabox・Manjaroのタイル式デスクトップ環境(主にopenboxやi3wmなどの環境)がおすすめではないかと思います。

また、ZorinOSのインストールをする際には途中に選択する際に通常インストールではなく、必ず最小インストールを選択してインストールをするとある程度の軽快さが得らるかと思いますがキーボードを接続した状態での使用時には問題はないのですが、タブレット単体で使用したい場合にはUbuntu・ZorinOS Pro系統の方にほぼ選択肢が絞られる感じがあり、タッチスクリーンでの入力が用意に使用できます。

ただ、Archcraftなどでも追加は可能ですが、自動認識や入力のしやすい感じはZorinOS Proの方が良いかと思いますが、Ubuntu系統の場合は音に関してはUSBDACからの音出力に関しては最初は再生が始まってからUSB接続すると出力できるようになる感じがあり、その後は問題ないという感じでした。

また、動作の軽快さを求める場合には解像度に関しては拡大などの設定(倍率設定)がデフォルトでされていますが、倍率設定で合わせるのではなく、解像度自体の変更を実施する事によってそこそこの快適さが得られる感じです。

参考機種のHUAWEIの機種であれば特に問題なく使用が可能でしたが、比較的メモリーよりもCPUの処理速度に関する違いもあるかと思いますが、ブラウザや軽度な動画視聴(Youtube・AmazonPrimevideo・Huluなど)、文章作成などであればGIGAスクール構想のパソコンでも問題なく使用が可能でした。

なお、ブラウザを使用したゲームについては不明ですが、Office365の動作はそこそこもっさりしていましたし、動画視聴に関しても画質をある程度下げる対応は必要ですので注意が必要ではないかと思います。

まあこんな感じです。

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