いよいよ4月になり春の季節に…っと言いたいところですが、今年はなぜか気温が上がらずに寒い日が継続している感じの中で娘が幼稚園に入園するという状況で少しドタバタしていますし、自分も含めて新生活や新環境での生活が始まる方も多いかと思いますので体調管理には十分注意しながら過ごしていければと思います。
いつもお世話になっている薬局さんでいただいている洗肝明目湯と麻黄附子細辛湯を使用する事で眼の痒みや痛みなどの症状はほとんど無くなりましたが、やはり寒い状況が継続していますので次回あたりは一ヶ月だけ冠心逐瘀丹に変わるかもしれませんが、適度に相談しながら継続していきたいと思います。
今回の記事に関する目次
もっと早く検証するべきでした…
先日紹介したGIGAスクール構想のタブレットをLINUX化する為に紹介した方法(タブレットパソコンをLinuxで使う、タブレットパソコンをLinuxで使う(追記))がありますが、比較的簡単に導入と設定などが出来て気軽に使用が出来るLINUXはないものか、できれば国産であればなお良いという事で色々と検証をしていました。
そこでふと以前Archlinuxの関係で国産として開発されておられたUnivalent GNU/LinuxというLINUXがあった事を思い出してダウンロードしようと探していたところ、Alis Linux/GNU/Xに変更になっているという情報がありましたが、Alis Linux/GNU/Xに変更になったという話でそこのサイトを拝見すると無期限開発凍結というお知らせがありました。
ただ、DebianLinuxをベースとしたKamurikiLinuxは継続開発中という話がありましたので実際に導入してみましたが、実際に導入してみると早く導入しておけば良かったと後悔してしまいました。
実際に検証したPCについて
今回検証してみたパソコンは以下のとおりです。
以上のパソコンに導入・設定して検証をしてみました。
Kamuriki Linuxの紹介
Kamuriki Linuxの概要は抜粋した方がわかりやすい説明ですのでそちらを以下に引用したいと思いますが、中村音楽工業が開発しているLINUXでデスクトップ環境にはLxqtを使用して比較的軽快に使いやすい環境での使用が可能となっています。
Kamuriki Linuxは、Debian StableベースのLinux/GNU/Xディストリビューションです。初心者に優しい環境、少ないRAM使用量、最適化されたGUIソフトウェア、インストール直後より使用できる多言語入力、入念にテストされたソフトウェア、そして5年に亘るサポート。これがKamuriki Linuxの世界です。(公式ホームページより抜粋)
デフォルトで導入しているソフトはオフィスなどの一部基本的なソフトですが、他のソフトに関しては自分で選択して随時導入する形式を取っています。余計なソフトなどが入っておらず、導入も簡単にしやすい様にDiscover、パッケージなどが比較的判る方向けにSynapticの双方が導入されています。
動作の軽快さも気になる方が多いかと思いますが、軽快であると言われているAntiX LinuxやMX LINUXなどもありますが日本語入力などを後で導入・設定したりしなければいけなかったり、国産軽量Linuxとしておすすめできるのではないかと感じました。
余計なソフトが入っていないのは非常に個人的には好きで新たなソフトなどはSynapticを使用していますが、Discoverの方がアイコンなどもあるのでLINUXを使用してきた方でこのソフトの名前は忘れたという方でも見つけやすいかと思いますし、古いパソコンでもかなり軽快に動作するのでおすすめのLinuxではないかと思います。
公式ホームページにて無償版をダウンロードするか、BOOTHのショップにて有償版を購入するかの選択肢がありますが、なかなか国産で継続されておられる軽快に動作するOSがないのでできれば私は開発などには関係していませんし、勝手に行っている事ですがPro版を購入して支援していただければと思います。
Kamuriki Linuxを導入した結果
今回は主にGIGAスクール構想で使用されていたタブレットでの検証とノートパソコンでの検証を実施してみました。共通の注意点としては最初USBから起動した際に起動時にコマンドで一度ワンテンポ置く部分がありますが待っていれば起動する感じなので少し待つのが良いという事とインストール画面になってネットワークに接続されていませんといわれますが、そのまま進んでしまっても良いかと思います。
時間帯設定の部分は東京を選択し直す必要があり、isoをUSBに書き込んでいる場合でインストーラーが起動しない場合はisoファイルをDVDにする事(Pro版はDVDディスクによる提供)によって解決する場合があります。
また、解像度の設定に関してはArandrの導入はせずに「設定→LXQt設定→モニターの項目」、モニターの照度は「設定→LXQt設定→明るさ」の項目で設定してください。ただし、まれに解像度を変更した際に画面が真っ黒で切り替わらない現象が発生した際には強制電源OFFを実施して起動しなおす事で解決します。
パネルの設定に関してはパネル部分で右クリックしてパネルの設定にて可能なのでうまくメニューなどを設定してみると良いかもしれません。
タブレットでの使用検証について
まず、Debian系統なども含めての話ではありましたがQ506ではバッテリーの認識ができませんでしたのでバッテリーでは動作しますが、容量不明の為に動作時間が判らないという不定要素が加わります事から固定での使用に限定されます。また、Q506・Q507に関してはロックやサスペンドの復帰時にドックステーション(キーボード・マウスパッド)が認識しないのでセットし直すことで可能です。またカメラは認識していませんでした。(一時的離席などの場合は画面ロックやハイバネートがおすすめです。)
次にQ507ですがこちらは問題なく動作する結果となりましたが、メニューのSynapticからonboardを導入して設定すれば動作しますし、ログイン時に関してはメニュー→設定→Light DM GTK+ Greeterの設定にある、その他タブのキーボード項目のチェックボックスをONにした上で起動時は有効に変更するだけでログイン時にも表示されるようになりますので普通に完結してしまいます。
簡単に言ってしまうとタブレットパソコンをLinuxで使う、タブレットパソコンをLinuxで使う(追記)のほとんどをデフォルトでやってくれてしまっているという話なので設定などが複雑でわからないという方でも導入しやすいかと思います。また、タブレットパソコンの場合でタッチスクリーンを認識される機種の場合は簡単に導入できるかと思います。
注意点としては他のLINUXと同様にイヤフォンジャックが機能しませんので別途でUSB-DACが必要となります。また、最初の際には出力切り替えが必要になりますので右下のパネルにあるスピーカーアイコンで右クリックして音量調節の設定をクリックする事で可能です。またその状態だとスピーカーパネルがスピーカー出力時になるのでパネルの設定→ウィジットの右側にある+をクリックしてUSB DAC用に音量調節を追加しておくと便利です。
あとはFirefoxでスクロールがタッチパネルでできない部分に関しては先日紹介した方法で簡単に出来るようになりますが、ブラウザをVivaldiやChromeなどへ変更してパネルのクリック起動を追加や設定する事で解決します。
ノートパソコンでの使用検証について
ノートパソコンの場合はPanasonic CF-SZ6ではかなり軽快な動作です。IRIE FFF-PCY1BではタッチパネルがLINUXでは動作しませんが、ノートパソコンとしての使用は可能です。試しにNeofetchを実施してみましたが、起動+ClamTkを導入、Gufwを有効にしている状況でメモリーが700MBはなかなか軽快動作ではないかと思います。

考え方によってはDebianのLXQtエディション的な感じかもしれないなと思いながらも導入もしやすい部分も大きいし、タブレットの場合だと手間なども省ける部分が多いのでおすすめできるのではないかと思います。
実は開発者がどうやら高専に関係があるという部分も個人的には勝手に親しみを感じていますし、余分なものを搭載しない点(搭載ソフトの情報ページ)や内容的にもかなり使いやすい事、やはり国産を使いたいなと思いましたので有償版を今回は購入させてもらいました。
Professional版について
Kamuriki LinuxはProfessional版が存在し、購入はBOOTHのショップにて3300円(2025年3月現在、3300円以上であれば自由に金額設定した上で寄付も可)で購入ができます。内容物として30日間のインストールサポートに関する案内(ユーザー登録に関する案内)とProfessional版の場合はisoファイルではなくDVDのディスクでの提供となります。
さすがに最近はLinuxに切り替えてからisoファイルで普通に作成しているので久々にDVDドライブを用意するのが大変で倉庫の奥にあったマルチドライブを出してくるのが大変でしたが、古いパソコンであれば逆に導入しやすいかと思います。インストールまでは時間がかかりますがその後は導入しているソフトの関係かは不明ですが通常版と比較して使用メモリ量が少し増加しますが非常に快適に動作します。
国産でもあるのでおすすめですが、気になるのは学生の方が基本的に開発されておられるOSは卒業などをされてしまうと継続できずに無くなってしまったりする事もあり、開発者の方が高専を卒業された後に果たしてご継続されるのだろうかという部分で不安に感じておりますので長く継続していただけると良いですが…
車載してみました。
実際に車載PCにインストールしてみましたがWattOSとほとんど大差を感じない程で画面認識なども問題なく快適に使用する事ができます。逆にMaboxLinuxがFcitx5をインストールした際に動作しない状況でXに投稿されている情報によるとkwindowsystemをインストールすれば解決はしますが動作が重たい感じがありますのでその様な場合の乗り換え先としてもおすすめできるのではないかと思います。
なお、もしMaboxLinuxで使用する場合はfcitxをインストールすれば十分に動作していますし動作もそこそこ快適ですのでMaboxLinuxを日常で使用する程度であればfcitxでも良いかと思いました。
注意点としては設定などの画面を出した際に解像度の関係でカーソルを左右に移動させたりAlt+マウスドラックAlt+マウスドラックして画面を移動させたりといった操作が増えますが、HDMI接続をさせた状況なので融通も利く感じでマルチディスプレイなども含めて比較的簡単に環境を構築できますし、国産OSを使いたい方にはおすすめできるのではないでしょうか。
配布やインストールなどに関しては自己責任ではありますが、Pro版の場合はユーザー登録すればインストールサポートもしてくれますのでおすすめではないかと思いますし、活動が継続されるのであれば応援したいです。
まあこんな感じです。